俺は、ほとけっちに、 まろから何か聞いてないか。
聞き込みすることにした。
ほとけっちに、話してないかなぁ...
なんか、よく見るんだけど...
イケメン系ヒロインこそっ!
「自分で、解決してやる!」的な...?
てかっ...どうしよう...!
「何で?」 って言われるよね...
どう言い訳しよう...
そのまま伝えちゃったら、ダメだよね...
そりゃそうだよね...
どしよっ...
この際、伝えちゃっても...いいかな。
本当にっ...やばい、やばぁーい...
安心してよw
あの、ほとけっちが...!
兄バカの、ほとけっちがっ...!
俺のことを、 考えてくれてたなんてっ...!
もしかしてっ... 俺の心読んだの...?
ないちゃんのためでしょ?
誰にも言わないからw(耳元)
耳元で言われて、ちょっと、 ビビったけど、 ほとけっち、優しいなぁ。
一緒に、公園いかなぁーい?遊ばない?
ほとけっちと公園行くとか、 久しぶりな気がする。
本当に、久しぶりだなぁー。
最近、テストとか、 理科とかっ...頭使ってたし。
楽しみだなぁ。
家に帰って、 バッグだけ持って。
中には、財布と、 リップと、鍵だけ。
こんな軽いバッグも久しぶり!
今から、遊べるんだって思うと、 とーっても、楽しみ!
ないくんが混乱しないように、 家に、置き手紙したし。
『ないくんへ ほとけっちと、公園に行きます。 暗くなるまでには帰るから。 りうらより』
...ってね。
滑り台でも、してみる?
二人で、 滑り台まで、走っていった。
そして、階段を上った。
すごく、久しぶりの感覚に、 少しうれしくなってしまった。
幼稚園児とかみたいに、 手を挙げて、 落ちていった。
お互いに、滑り台をしまくった。 飽きるまで。
全てを、忘れたように。
凄く、楽しかった。
時間も、
ないくんとのことも、
勉強のことも、
ほとけっちのことも。
何一つとして、 遠慮なんてしないで。
ただ、ただ、 滑り続けた。
時々、叫び声を変えたりして。
色々なことを忘れて、 今、その時を楽しみ続けた。
俺たちは、 ブランコの上に、立った。
数秒間くらい、 静かな時が流れた。
お互いに笑い合う時間だけが過ぎていった。
でも、楽しかった。
好きな人の事、聞いてもいい?
さっきまで、幼稚園児かのように、 はしゃぎまくったせいで、 思考が低くなっていることに気づいた。
口は、歯止めが利かなかった。
ないちゃんの事、一から話してもらってもいい?
あとでいふくんに怒られても、知らないからねー?
ないくんから聞いたこと、 話していたこと。
全てを口から吐き出す。
「言わないで」とは言ってなかったはず。
「悪い」なんて、 心の底から思っていなかった。
幼稚園児並みの俺の今の頭には、 そこまで回らなかった。
自分の口から、全てを吐き出す。
ストレスの原因でもあったから。
一切の遠慮もできなかった。
口が、止まらなかった。
悪いなんて、 思わなかった。
でも...
話し終わってから、 とても後悔した。
ほとけっちは、これを狙って、 今日、俺を誘ったのか。
それとも、偶然か。
そして、なぜ、 全て吐いてしまったのだろうか。
俺は、
ほとけっちを信じるよ。
でも...辛い。
ないくんと、一緒に入れないかもって。
...へ?
恋愛としては、見てないよw
その人の事を考えると、顔が真っ赤になったり...
その人といると、あったかくなるとか。
※私の偏見的なものです。 信じすぎないでくださいね。
その人の名前に反応とか、ないし。
学校で、お兄ちゃんの事話さないとか?
二人でやってみようよ。
やっと見つけたぁ。
まろと一緒に探したんだよ?
今こそっ! 実践の時!?
りうら一人で帰れるよw
邪魔しなくても、いいじゃぁーんw
あっ...言い過ぎた。
ないくんの目には、 少し、涙がたまっていることに気づいた。
そして、酷く打たれたような顔だった。
あっ、行っちゃった。
continue...