無能でごめんなさい。

嫌われる体質なのか何なのかは分からないが

昔からよく嫌われる事はあった。

ﾊﾞｼｬﾝｯ!!!

頭上から水が降ってくる。

あぁ、今日もか。

そう思いながら、席に着く。

濡れた体を持ってきたタオルで拭く。

俺の味方なんて誰も居なかった。

小6で会った友達は全員クラスが別れたから、帰り際や昼休みに会うしかなかった。

いつも、俺は一人だった。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

いつも先生は見て見ぬふりをする。

濡れた体も、心配せずに。

こちらへ目を向けるとすぐ違う方向の奴らに目を合わせる。

何で、こうなったのか。

俺もよく分からない。

ﾊﾞｼｬｯ

段々といじめはエスカレートしていった。

親からの虐待だって、暴力にまでエスカレートしていった。

入学式の後。

呼び出しを食らった為、体育館裏へ来ていた。

ｺﾞﾝｯ

作り笑いしときゃえーやろ。

どーせバレへんし

初めてだった。

何で、バレたんや。

なんで…？

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

少し信じてみようと、こくっ、と頷く。

誰にも話したことを二人に打ち解けた。

コネシマにも、シャオロンにも、ロボロにも、ゾムにも、エミさんにも、とんちにも、ぐるちゃんにも、 誰にも話してなかった事。

…何でもお見通しやん、w

こくりと頷き、立ち上がる。

チーノ、って子はにっ、と笑う笑顔が素敵で、

ショッピ、って子ははにかむ笑顔が素敵だ。

Next→♡50 過去編突入！ 過去編はut先生の夢の中、という感じに思ってください！ ここまで読んで下さりありがとうございました。