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へねう
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コメント
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まいなさんの新作、読ませていただきました……🖤 1話目からこの重さと狂気の軌跡、すごかったです。うさぎを花と錯覚する導入で既に心掴まれました。義母の“しつけ”で壊れていく瞬間が本当に苦しくて、でも復讐で血の味を知ってからの変貌が美しくも恐ろしい……。鉄の処女というワードが後世に残る現実の重みもあるんですね。 最後の「♡♡♡てはいけないって誰も教えてくれなかった」が胸に刺さりました。何も知らなかっただけの少女だったんだなって。続き、ゆっくり読みにきますね🌙
時は16世紀、舞台はルーマニアのニートテ地方。
エリザベート・バートリー
花畑で横になりながら花のような「???」摘んだ。
だがその花は…、
花ではなく無理やり取ったうさぎの頭だった。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
幼いエリザベートがおかしくなったのはここからだった。
丘の上にあるチェイテのお城に住んだ無垢なお姫様のエリザベート。
エリザベートは箱入り娘で世間のことは何も知らない少女だった。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
何も知らないエリザベートからすると本は何よりも面白いもの。 本を読むこと自体はいい。その本の内容が「黒魔術」だということを除けば。
そうして数年が経ち、エリザベートはある男の家へと嫁いだ。
結婚式は盛大に行われた。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
結婚式が終わり、エリザベートは幸せな気分のまま自室でくつろいだ。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
枕に顔を埋めながら妄想を膨らませるエリザベートは十五歳の少女そのもので、大人らしさは全くなかった。
幸せなのは少しだけということも知らずに。
数日後、ここは薄暗い部屋の中。
エリザベート・バートリー
扉が開くと義母は侍女を一人連れて入ってきた。手に何かを持っている。
義母
義母
エリザベート・バートリー
義母
義母が手に持っていたのはムチだった。
義母派の侍女
侍女は最初だけ優しそうに見えたが、義母の味方をしてエリザベートを冷笑する無慈悲な女だった。
そうして「しつけ」と言ってムチを振るった義母、明らかに「しつけ」の範囲を超えていた。
何時間も、何時間も、寝る暇もなく。
義母と侍女はようやく気が済んで、部屋から出て行った。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
エリザベートの旦那は各地戦に行ってから帰らなくなり、代わりにこの城は義母が仕切っていた。
エリザベートからすると地獄のような日々、結婚式の頃の幸せは完全に消えていた。
あるのは、エリザベートが大好きな「黒魔術」の本だけ。
城から出ることを禁じられたエリザベートは城に閉じ込められ、「しつけ」を何時間もされた。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
エリザベートの心は壊れて行った、もう治せないほどに。
時は流れ、憎い義母は寿命で死んだ。
城の支配していた存在が消えて邪魔はなくなった。エリザベートは復讐を始める。
義母派の侍女
義母のムチを持ったエリザベートの目はもう冷たい。
義母派の侍女
エリザベート・バートリー
手加減なしに侍女へムチを振るった。侍女の傷はどんどん増えていく。
ムチを振るっているエリザベート、だがその時。
侍女の血がエリザベートについた。
エリザベート・バートリー
侍女の血を浴びたエリザベートはかつてないほどの興奮、恍惚、オルガズムを感じた。
エリザベートはムチを降ろし、剣を持った。もっと血を浴びたいという一心で。
義母派の侍女
我を忘れて欲望のままに侍女を切った。
数時間後、我に帰ったエリザベートの足元には「侍女だったもの」が転がっていた。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
侍女は死んだ。
復讐を終えてから数日経った。だが血を浴びたエリザベートはもう忘れられなくなってしまった。あの感覚を。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
エリザベートが若い娘の血を集めるために使った殺戮手段は多岐に渡る。
目玉を抉る。
指を切り落とす。
腸を剥ぎ取る。
下顎を外す。
小さな箱の内側に刃を引き詰めて娘を押し込み潰す。
血を浴びたエリザベートは幸せそうに笑った。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
そうしてエリザベートが作らせた拷問器具の名前は「鉄の処女」
人が一人入れるくらいの大きさで中には無数の針があり血を取るためだけに作ったもの。
その酷い拷問器具は後世に轟くほどのものだった。
エリザベートが住むチェイテの城に行ってから生きて帰ってきた人はいない。
「あのバートリー様が人殺しを…?」「そうよ。バートリ様が殺したと思うの、でも…、証拠もないし、あれほどの名家の貴族に楯突くことなんてできないわよ…。」と街の人々は噂をした。
だが噂をするだけで行動をすることはできない。命が惜しいから。
そこに勇気がある娘が現る。
フローラ
フローラ
フローラ
正義感が強いフローラはチェイテ城の侍女として働き、証拠を探すことにした。
フローラはドレスの内布に「鉄ノコ」「ロープ」を縫い付けて向かった。
フローラは侍女になることに成功し、エリザベートと出会った。
フローラ
エリザベートの唇が赤い、あれは普通の口紅か?
エリザベート・バートリー
口紅じゃない、あれは
血液だ。
フローラ
フローラ
フローラは恐怖と戦っていた。
ずっとどこからか女の悲鳴が聞こえて寝ることすらままならない。
フローラ
フローラがいつ「鉄の処女」に入れられるかもわからない。何人もの侍女が死ぬところを目撃した。
城から出られずに何日も怯えながらフローラは過ごした。
フローラ
フローラはロープを使って窓から逃げた。何回も転びそうになって、泣きそうになりながら。
フローラ
1610年12月30日、ハンガリー王国総監「トゥルゾ伯爵」の調査隊が城の門を叩いた。
エリザベート・バートリー
調査隊が城に入るとまず、血生臭い匂いが襲ってきた。
エリザベート・バートリー
逃げることも抵抗もせずに満面の笑みで笑った。
庭を掘ってみると、大量の死体がでてきた。
行方不明になっていた少女が変わり果てた姿で見つかった。
庭も、壁も、掘っても掘っても死体しか出てこない。
あの匂いは600から700人の死体から漂った匂いだった。
後日の法廷でトゥルゾ伯爵は語る。 「まるで世間を知らない無垢な少女のようだった。」
エリザベートはずっと
(夢の中)
エリザベートは貴族の家柄ゆえ、死刑にはならずに真っ暗な部屋に監禁されて誰とも話すことができないまま生涯を終えた。
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
エリザベート・バートリー
この物語はじょるじん様の曲「鉄の処女と夢見がちなお姫様」を参考にして書きました。