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ドラケン

隆...サヨナラだ

そう言い放った途端ドラケンが姿を変える

三ツ谷

えっ?どういうこと?

ドラケン

シュゥゥゥゥ

スッ.....真一郎の元に式神戻る

・・・・・

・・・・・

・・・・・

三ツ谷

え、なに

三ツ谷

なんで、なんで姿が変わって

ドラケン

..........

三ツ谷

え、なんでどう言うことなんだよ!

三ツ谷

ドラケン!

ドラケン

.....三ツy

真一郎

どういうことか簡単に話すとな三ツ谷

真一郎

お前ももう気づいてる通り、ドラケンはもう既にこの世のものでは無いんだよ

ドラケン

............

三ツ谷

なんで、

三ツ谷

そんなはずない!

三ツ谷

だって、今までだって一緒の高校かよって、

三ツ谷

一緒に助け合って

三ツ谷

たくさんあそんで....

三ツ谷

あ....れ....なんで

ドラケン

三ツ谷

三ツ谷

思い出せない

三ツ谷

あれ、もっと、もっと沢山ドラケンと思い出作ったはずなのに

三ツ谷

なんで、なんで思い出さないんだよ

真一郎

その記憶は堅がお前にかけた呪い(まじない)でつくった幻の記憶

真一郎

実際にあった記憶でわないからだよ

三ツ谷

うその、記憶

三ツ谷

そんなはずは

真一郎

堅はお前に接触するために、わざわざ学校に乗り込んで、お前を見つけて倒れかけてたのをいいことにお前に呪いをかけて、あたかもずっとすごしていたふうによそおっていたんだよ

三ツ谷

なんのために

ドラケン

お前を.....三ツ谷を守りたかったから....

ドラケン

ポロポロポロ

半透明な身体で、こぼれることの無い涙を流すどらけん

三ツ谷

えっ....俺の為

ドラケン

三ツ谷....本当に忘れてしまったのかよ...俺の名前、俺の顔

三ツ谷

ドラケンの....名前....

三ツ谷

!?

その瞬間三ツ谷の脳裏に子供の頃の記憶が蘇る

ドラケンside

ドラケン

よ!隆

三ツ谷

おはよ!堅!

そうだ....俺たちは...親友だったんだよ ガキの頃の

三ツ谷

今日は早いな!いつも遅刻ギリギリのくせに

ドラケン

良いだろ別に

ドラケン

たまには早く起きるのもいいと思ってさ

三ツ谷

そっか!

三ツ谷

じゃぁ学校まで競走な!

ドラケン

お!絶対負けねぇぞ

三ツ谷

こっちこそ!

三ツ谷

いくぞ!よーいドン
タッタッタッ

ドラケン

あ!テメェ!ずるいぞ!

ドラケン

タッタッタッ

どこにでもいる普通のガキで、いつも一緒にいて、ケンカしてもすぐ仲直りするぐらい、お互いのことが大好きだった。

三ツ谷

あ!追い抜かれた!

三ツ谷

まてぇ!

ドラケン

これるもんならきてみろよ!

毎日三ツ谷と過ごして、とても楽しかった

ドラケン

今日どっか遊んでいくか?

三ツ谷

悪い今日は妹たち早く迎えないといけない日だからまた今度遊ぼうぜ

ドラケン

そっか、いつでも大丈夫だぞ。またな!

三ツ谷

おぅ!

妹思いで、なんでも出来る三ツ谷が本当に俺は大好きだった

三ツ谷

堅!今日はちょっとお金ないから駄菓子分けてくれねぇ?

ドラケン

おぅ、いいぞ

ドラケン

でもどうした?お小遣い確か機能貰ったばかりだろ

三ツ谷

あー、昨日ちょっとヤバいヤツらに絡まれてさ、ほとんどとられちゃったんだ。

ドラケン

そりゃー災難だったな

ドラケン

どんなやつ?

三ツ谷

んー、あ...

🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶…))ゾロゾロ

ドラケン

あいつらか

三ツ谷

え、なんでわかって

ドラケン

顔見たらわかる、ちょっとこれ持ってて

三ツ谷

え?

ドラケン

タッタッタッ

ドラケン

ドカッバキゴキっドゴッバキ

三ツ谷

!?.

ドラケン

お待たせ

三ツ谷

大丈夫か!怪我してないか!

ドラケン

かすり傷だって

ドラケン

舐めてりゃ治る

ドラケン

金は取り返せねぇけどこれで気持ちは晴れるだろ

三ツ谷

そうだけど傷をほっとくのはだめだ!俺んち来い!

ドラケン

はいはい、仰せのままに

三ツ谷は喧嘩っぱやい俺の事を止めないし怖がりもしなかった、よく怪我の手当もしてくれて、本当にとてもいいやつだった

三ツ谷の隣に本気でずっといたいと思っていた。

でも運命は残酷で、別れは突然きてしまった。

学校の帰り

三ツ谷

はぁ....

三ツ谷

(なんか無性にイライラする)

三ツ谷、妹たちの保育園が数日お弁当ウィークだったのでほとんど寝てない

ドラケン

隆...話聞いてたか?

三ツ谷

あ、ごめん聞いてねぇ

ドラケン

・・・なんか機嫌悪い?

三ツ谷

別に...堅に関係ない

ドラケン

なんだよ、何かあったなら話聞くぞ?

ドラケン

また誰かに絡まれてなにか取られたか?

三ツ谷

違ぇって、気にすんじゃねぇよ

ドラケン

んじゃ俺がなにか嫌なことでも言ったか?それならすまん

三ツ谷

なんであやまるんだよ、関係ないって言ってるだろ

三ツ谷

(しつこい....なんだよウザイ)

ドラケン

もしかして妹たちの面倒見るの疲れてる?

三ツ谷

(ブチッ)

三ツ谷

関係ないって言ってるだろ!

ドラケン

三ツ谷

さっきから気にすんなっていってんじゃん!

三ツ谷

しつこいんだよ!

三ツ谷

ほっといてくれ!

三ツ谷

タッタッタッ

ドラケン

あ、隆待てよ!

三ツ谷

着いてくんな!

ドラケン

違うって!前見ろ!まえ!

三ツ谷

あっちいけって!

ドラケン

危ない!隆!前!!

三ツ谷

えっ....

キキーッドン!?

ドラケン

(・・・・いっててて、はっ!?)

ドラケン

(隆!?大丈夫か!?)

三ツ谷

け....ん....

ドラケン

(隆...どうしたんだそんな顔して)

ドラケン

(びっくりしたか?)

ドラケン

(大丈夫だって、俺はなんともないから)

三ツ谷

あ、あぁ.......

三ツ谷

あぁ....あああ.....うぁああああああああああああああああああ

ドラケン

(隆!?)

ドラケン

(どうしたんだ!落ち着け!)

三ツ谷

ぁあああああああああああ

ドラケン

(隆...俺の事見えてない?)

ドラケン

(それに...さっきからどこ見て)

ドラケン

(えっ.......)

俺がその時見たものは....地面を自分の真っ赤な液で赤く赤く染めて、足や手は潰れてみるにたえなくなり、更には青白い顔でこちらを眺める俺の姿だった。

ドラケン

(うわぁああああああ!)

ドラケン

(え、おれ?なんで...だって俺は今こうして)

三ツ谷

堅、堅....やだ....嫌だよ!なんで....

三ツ谷

ごめん...ごめんね.....俺が前見てなかったから....堅の話を聞かないから.....

三ツ谷

ごめん、ねぇ...堅起きてよ....もうあっち行けなんて、言わないからさ.....

三ツ谷

堅...堅.....あぁああああああああああああああああああああああああああああ

ドラケン

(隆.......)

たくさんの人に囲まれて、警察や救急車が来ても...隆は俺から離れようとしなかった

最終的に気絶させる手段と取るまで、隆はずっと俺の事を抱きしめて、泣き叫んで、ずっと謝っていた........

その時になって、俺は理解した....俺はもう隆に二度と触れることが出来なくなったって。

ドラケン

(隆.....隆.....)

ドラケン

(グスッ....ヒック.....俺はここだよ....)

ドラケン

(ここにいるから見てくれよ....)

ドラケン

(なんで....こんな突然...,嫌だよ)

ドラケン

(.....隆....触れたい...抱きしめていつもみたいに笑って遊びたい....)

ドラケン

(なんで..どうして......うあああああ)

その時は俺も....誰にも聞こえないその声で沢山泣いた......

泣いて泣いて沢山泣いた

でも、どんなにないたって、どんなに悲しんだって....俺はもう隆に触れることは出来ないって、思い知るだけだったから、みんながいなくなったその後も、俺は1人ここでずっと成仏できずにうずくまっていた。

その数日後....隆が喪服?とかいう服を着て俺が死んだ道路にやってきた。

三ツ谷

....................

ドラケン

(隆....どうして)

三ツ谷

.......はは、ごめん....

三ツ谷

お前の葬式に行ってきたよ

ドラケン

(俺の姿が見えて!)

ドラケン

(いや、見えてないな....隣にいるのに...別の方向見てる)

三ツ谷

ごめん、俺酷いやつだよな.....

三ツ谷

お前に酷いこと言ったのに、俺のせいでお前は死んだのに....

ドラケン

(ちがう!そうじゃない...隆は悪くねぇよ)

ドラケン

(それより、なんで俺の名前...さっきから呼んでくれねぇんだよ....)

ドラケン

(お前お前って、なんで...)

三ツ谷

俺は.....俺はな...

三ツ谷

お前を忘れようとした酷いやつだ....

ドラケン

(えっ....)

三ツ谷

俺はお前が死んだ事が受け入れられない、今でもそうだ

三ツ谷

ヒョイって帰って来てくれるのをずっと待ってる.....

三ツ谷

みんな言うんだ...もう帰ってこないって

三ツ谷

お前は狂ってるって

三ツ谷

でも俺は....お前が大好きだった...

三ツ谷

お前といることがすごく楽しかった

三ツ谷

だから....受け入れられなくて、忘れようとしてしまった

三ツ谷

頭がぐちゃぐちゃして...何もかもわからなくなって

三ツ谷

もう....お前の顔も名前も...声も思い出せない

三ツ谷

思い出そうとしても、モヤがかかってるみたいになって、

三ツ谷

思い出したいのに...お前が分からない

三ツ谷

ごめん....本当にごめんなさい....

ドラケン

(隆.....)

三ツ谷

ごめんなさい......ごめんなさい.....ごめんなさい.....ごめんなさい....

隆は俺の横でずっと泣きながら道路に向かって何度も何度もあやまっていた。

こえをかけてやりたくても、俺の声は届かないことを知っているから何もしてやることが出来なかった

三ツ谷

なぁ...お前は俺の事許してくれるか

三ツ谷

酷いことたくさんいったよな、

三ツ谷

お前は俺の事ただ心配してくれていただけなのに

三ツ谷

本当にごめんなさい

三ツ谷

こんなこと言える立場じゃないけどさ

三ツ谷

追いかけようなんて言わないよ

三ツ谷

俺がお前の命を奪っちゃったからさ....

三ツ谷

お前が生きていたかった人生...俺は最後まで生きてやるからさ、見ててくれないかな....

三ツ谷

どんな事があっても、苦しくても...生き抜くこと...辞めないって約束するから...だから

ドラケン

(......隆....)

ドラケン

(...................)

ドラケン

(わかった)

三ツ谷

ははっ...俺、何言ってるんだろう

三ツ谷

図々しいな、ここにあいつがいるわけねぇのに....

三ツ谷

......もう帰らないと、母さんたちが心配する

ドラケン

(.....スゥ)

ドラケン

(ははっ、おもしれぇ、幽霊って本当に飛べるんだな...)

その日から俺は三ツ谷についてまわるようになり、その人生を見届けることにした

続く

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初コメ!ヤベェ泣いた。・゜・(ノД`)・゜・。

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