藤澤涼架side
あれから、どれだけ二人で抱き合っていただろう
気づいたら若井の両目は真っ赤だった
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そう若井に言われて鏡を見る
若井の言う通り、僕の両目も若井と同じくらい真っ赤だった
雨はもう小雨に変わっていて、地面には水溜りができている
水たまりにできるさざなみを見つめていると、若井が唐突に言った。
“元貴と話したい”
それは、僕も同じことを思っていて。
若井に「いこう」と笑いかける
泣き目だったから、不恰好だったかもしれない
でも、若井は僕と同じ泣き目で笑いながら、「うん」と頷いてくれた
ピーンポーン
二人で目を真っ赤にして鳴らしたインターホンに、元貴の反応はなかった
元貴はさっき随分と様子が変だった
一瞬だけ、引き返そうとした
また、追い出されるかもしれない
でも、あの元貴の消えてなくなってしまいそうな表情が頭から離れなくて。
ごめん、元貴と思いながらドアを軽く引っ張る
すると、簡単にドアが開いた
さっき僕たちが出て行ったドアの鍵のまま。
不用心だなと思いながらさっきぶりに元貴の家に入る
一応お邪魔しますといいながら入ったけれど、元貴の返事はない
起きているかもしれないし、寝ているかもしれない
静かに足音を殺しながら歩く。
すると若井に肩をつんつんと突かれた
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若井が不安そうに僕に聞く
僕も一瞬迷った。
元貴は一度決めたことは滅多なことがない限り守り通す
それが、良いことでもあっても悪いことであっても。
そんな、嘘がつけない、誠実な人。
だから元貴がMrs.GREEN APPLEを本当に止めることが、 可能性としてはゼロではなかった
だからこそ、心配だった。
でも、説得できるか、できないかの問題じゃない。
必ず説得しないといけない。
その上で元貴に何か問題があるなら解決しないといけない
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若井がそう言いながらドアを開ける
“情けない最年長なんかじゃないよ”
純粋に、嬉しかった
でも若井こそ本当に頼もしい。
レコーディング泣いちゃう時も、ずっと励ましてくれるところ。 みんなの雰囲気が暗い時、明るく盛り上げてくれるところ。 韓国JAMSと話すために韓国語を学ぶところ。
全部、若井だって頼もしい。
今まで照れくさくて言えなかったけど、いつか若井に言えたら良いなと思う
そんな気持ちで、部屋に入った瞬間だった
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小さな声が出たのは無意識だった
部屋は何も変わっていない
椅子も机も本も全部手付かずのまま、さっきのままだ。
でも、元貴が全然違った
元貴は、腕から大量の血を流して、ベットの中に倒れていた
ベットは血を吸い込んで真っ赤に染まっている
元貴の腕には、ずっと前からあるようなミミズ腫れと、新しい傷があった
足にカッターが刺さったまま、元貴は目を閉じている
若井も言葉を失っていた
口をぽかんと開けたまま、この惨状を見ている
元貴が息をしているか、意識はあるか
そんなこと確認もできないくらい、びっくりしていた
救急車を呼ばないといけないと言うことに気づいたのは 元貴を見つけてから丁度二分後のことだった
若井がスマホを手に取る。
どうしよう
もし、元貴が死んでしまったら。
こんにちは✨
4000いいねありがとうございます😭 伸びすぎてくれて嬉しいです✨
この作品もいいね、感想よろしくお願いします🤲
新作の「君に求められたい人生だった」もよろしくお願いします🤲
次は引き続き涼ちゃんサイドです✨
楽しみに待っててくれると嬉しいです👍
それではまた!
コメント
3件
マジで最高すぎです︎︎👍🏻💗 もっくんを説得出来たらいいな😿 続き楽しみに待ってまーす‼️
いやもうえぐいです!最高すぎます!
続き嬉しいです~! 100いいねつけました!♥️ 涼ちゃんたち、説得できるといいな、、🥺