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『タバコの吸殻掻き集め_____』お疲れ様でした!もう途中から感動で半泣きしながら読んでました...( ߹𖥦߹ )凄いいい話でした!これからも沢山の神作楽しみに待ってます!!(*ˊ˘ˋ*)
後日談の方もお疲れ様でしたー!後日談の方でのPC問題は笑いがありましたw ほろ苦かったものから甘々になるまで………すおさく最高でした! 二次創作の中でクオリティが高いもので,ほんと素晴らしいです!これからも連載追っかけ続けます!
お疲れ様です! 人生初コメのプレゼントです! 今までアカウントも持たずにテキトーな二次創作をテキトーに読み漁る日々でしたがこの作品に心を持ってかれたので急いでアカウントを作ってきました! 本当に切なくて泣きそうでした! 今後とも是非頑張って作品を作ってください! 後日談含め文句なしのクオリティーですおさくだけでなくウィンブレ2次創作の中で1番好きです!
あの桜の告白から 早数日。 俺達は毎日バタバタとした 日常を送っていた。
桜
蘇枋
最後の言葉を放つ前に、 蘇枋は俺の言葉と 被さる様に拗ねた 子供の様な顔を見せた。 あんな顔、初めて見たかも という気持ちと、 不覚にも可愛らしく見えてしまった という気持ちがあった。
桜
蘇枋
あの日お互いの思いを ぶつけあった俺達は、 今までとは 少し変わった関わり方を していた。 でもそれは、悪い物ではなくて、 今迄で一番良好な関係と 言えるだろう。
それ程迄に、 俺達は2人して 甘く絆された笑顔で 笑いあっていた。 いつも硬いポーカーフェイスを 補って、大人っぽさが何時でもある 蘇枋が、以外にも 子供っぽい一面があるのだと知った。
本人曰く、 そんなことは無いと 否定していたが、 それすら面白くって あの時は本当に笑った。
桜
蘇枋
そう言ってニッコリ笑う 蘇枋に、 どこが大丈夫なんだろうかと 悩んだものだ。 俺たちは今、 新しい職場について 語り合っている。
詳しく言うと、 俺の新しい職場 だが、…… まさか蘇枋が来るとは思わず、 放ったらかしにして捨てた 人間の悪意の塊を 見られてしまった。 それ故に 血相を変えた蘇枋に すぐさま職場を変えさせられたのだ。 しかも、蘇枋と同じ職場に、だ。
桜
蘇枋
そのうちわかる。 そう言いクスリと 思い出したかの様に 笑う蘇枋をみて、 更に疑問が浮いてくる。 俺が唸っている姿をみて、 何が面白いのかも分からないが 蘇枋がまた笑った。
桜
目の前に出された 書類1つ1つに目を通し、 面接の準備をする。 書類に何を書けばいいのか 分からない俺は、 隣にいる蘇枋に助けを求めた。 その目はとても優しく、 嬉しそうだった。 何が嬉しいのか 俺には分からなかったが、 蘇枋が幸せそうならいいだろうと 俺も笑みをこぼした。
蘇枋
優しい手つきで、 漢字の間違いや、 少し乱暴な文章を 手直しされた。 書類を描き始めた時は、 日が上がりきって居たが、 書類を制した後は、 外は夕暮色に染っており、 腕は痛く、座りっぱなしだったせいで 足が少し痺れていた。
グッと伸びをしていると、 隣にいる蘇枋に 笑われてしまった。 いつまで笑ってんだと 文句もつきたくなったが、 疲れていて悪態を着く暇もない。
蘇枋
桜
蘇枋
座り続けて居た所為か、 蘇枋があげる腰は 重そうだった。 学生時代は、 もっと軽々しく立っていた様な 気もするが、 やはり歳をとって居る所為か、 少し体力が落ちたのだろう。
桜
蘇枋
蘇枋
桜
蘇枋
確かにそうだ。 今迄誕生日なんて どうでもいいと思っていたが、 蘇枋の話を聞いて、 もしアイツらに会えていなかったら 俺はどうしていたんだろうかと 少し考えた。
桜
桜
蘇枋
やはり口では 蘇枋に勝てず、 ぐぬぬっと 言葉を飲み込んだ。 こういうちょっとした言い合いも、 なんだか楽しくって 言葉を繋ぎたくなる。
こういう何気ない毎日が、 少しでも長く、 ずっとずっと、 続いていけばいいのに。 なんて、我儘か、
蘇枋
桜
同僚
蘇枋
同僚
桜君をつれ、 俺達2人は、 職場見学を兼ねて 俺が通っている会社へと 来ていた。 早速桜君に 興味津々な社員達は、 少しソワソワしている 様に感じた。
周りの視線からか、 それとも目の前にいる この人の勢いに気圧されて いるのか、 桜君は周りを見ては 俯いてを繰り返していた。
蘇枋
桜君の肩に手を添えると、 少し落ち着きを 取り戻したのか、 目の前の同僚に 向き直った。
桜
桜
疑問形ながらも、 自己紹介をする桜君。 首の後ろを 引っ掻きながら、 恥ずかしさからか、 斜め下に目を傾けた。
同僚
同僚
そう言って フフんと鼻を鳴らす姿が、 自信ありげな 桜君を連想させ、 少し笑ってしまった。 俺が笑うと 不思議そうに、 桜君と同僚は 顔を見合せた。
蘇枋
同僚
同僚
同僚
桜
申しにくそうに 頭を下げる同僚に、 頭に疑問符を浮かべまくる 桜君。 先輩になったんでしょ? ちゃんと後輩に 教えてあげないとー? と、悪い笑みを同僚に 向けると、 なんとも言い難い表情で、 渋々話し始めた。
桜
同僚
桜
同僚
桜
同僚
蘇枋
同僚
桜
蘇枋
似た者同士、 意気投合したのだろう。 先程まで緊張に 包まれていた空気は、 和やかになっており、 2人してふざける始末だ。 この先、俺の仕事が増えそうだと 頭を抱えそうにもなったが、 桜君がいるここは、 これまでに着いてなかった色が 見えるだろう。 そう思うと、 少し、いや…… かなりワクワクした。
蘇枋
蘇枋
遅れてしまって本当に 申し訳そうな顔をしている 蘇枋さん。 その後ろに隠れるように 顔を俯かせる桜さんがいた。 蘇枋さんが肘でちょいちょいと 桜さんを突つくと、 申し訳なさと 差恥が混じった顔をした 桜さんが顔を見せた。
桜
楡井
桐生
桐生
蘇枋
桜
楡井
席に仲良く着いた2人を 見つめたあと、 確かに桐生さんの言う通りだなと、 頼んだお酒を飲みながら思った。
2人は付き合っていて、 仲が良いのも、 学生時代から当たり前だった2人。 でも何故か俺の目には、 本当の意味で仲良くなった2人に 見えた。
俺は上手くその状況は、 説明できないが、 2人の仲が睦まじく、 笑いあって 恋してると言う 雰囲気を漂わす 甘い顔が、 いつまでも幸せとして 2人の中に続けばいいなと 思った。
甘い香り。 落ち着く腕の中。 幸せなこの空間。
桜
蘇枋
桜
目をトロンとさせながらも、 眠くないと言い張る俺。 正直眠くて仕方がないが、 脳が正常に動いていないのだろう。 何故か言い返してしまった。 そんな俺に、 蘇枋の苦笑が降ってくる。
蘇枋
桜
蘇枋
そう簡単に引っ越す訳にはいかず、 蘇枋はしばらく 新しく買ったマンションに いるらしい。 そして毎日の様に、 2人の思い出の場所に 入り浸っていた。
桜
言わなくてもわかるだろう? そういう気持ちを込め、 頭上にある蘇枋の顔を見つめた。
蘇枋
意地悪そうに笑う蘇枋の 顔を見て、 俺の頬が、少し膨らんだ。
桜
蘇枋
そう笑顔で俺を持ち上げ、 1人用の敷布団に、 2人して潜り込んだ。 この日の夜は、 あんな不安を覚えた夜じゃなくて、 とてもおだやかな夜だった。
俺の体は段々力を失って、 蘇枋にすり着くように 意識が落ちていった。 眠るその瞬間まで、 考えるのは全て、 1度手放してしまった 男の事。
胡散臭くて、 性格悪くて、 それでもとびきり優しくて、 俺に甘い顔を向けてくれて、 意外と子供っぽくて、 それとして大好きな恋人の事。
お前の悲しみ、 少しは減ったかな。 寝ぼけながら触った蘇枋の 頬は、暖かくて、 なにか熱い物を流していた。
蘇枋
蘇枋
本当に悲しんだ過去なんて 忘れるかの様に。 幸せな今で塗りつぶされて行く。
ねぇ桜君。 もう君は十分俺に幸せを くれたよ。 十分、沢山溜まっていた タバコの吸殻を持って行ってくれたよ。
蘇枋
蘇枋
ゴミ箱に捨ててあった 1本の吸殻を手に取りながら、 俺はその夜 感傷に浸ったのだった。
これから幸せの毎日を 2人で歩もう。
『タバコの吸殻掻き集め__』