テラーノベル
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私は、人間じゃない
M2
ドクターに作られた
アンドロイド、機械生命体
M2
ドクター
ドクターは優しい
だから、甘えてしまう
私は、機械なのに
私は、ドクターの機械なのに
ドクター
M2
M2
ドクター
ドクター
私は機械
お茶を飲んでも何の養分にもならない
M2
ドクター
ドクター
M2
M2
ドクター
ドクター
ドクター
M2
M2
ドクター
ドクター
ドクターの言うことは
難しい
ドクター
ドクター
実験ということだろうか
ドクター
私はこくり、と頷いた
ドクターは満足そうに笑った
ドクター
ドクター
いつだったか
ドクターは祭というものに
連れて行ってくれた
M2
M2
ドクター
ドクター
M2
ドクター
M2
M2
ドクター
ドクター
ドクター
ドクター
歳に似合わず
ドクターは少年のように目を輝かせた
M2
ドクター
ドクター
ドクターはど下手だった
驚くほどに
ドクター
M2
ドクター
ドクター
ドクター
ドクターはとても嬉しそうだった
ドクター
ドクター
M2も楽しかった、と言おうとした
しかし、M2は機械
感情なんて、語っていいのだろうか
ドクター
私の製造日から
ちょうど365日たったときだった。
ドクター
M2
ドクターは気恥ずかしそうに笑った
なぜか暖かい気持ちになった
ドクター
M2
ドクター
ドクター
深い海色の石だ
光を吸い込み、少し潤んだかのようだ
M2
ドクター
申し訳なさそうに笑うドクター
いつまでも笑っていてほしい
なんて、思った。
M2
嬉しい、とはこの事を言うのだろうか
なんて考えていると
頭に何か触れた
M2
ドクター
ドクター
終わりというのはいつか来る
ドクターは病気になってしまった
難しい病気らしい
ドクター
ドクター
ドクター
悲しそうに笑った。
M2
M2
M2
ドクター
ドクター
ドクター
ドクターはどんどん弱っていった
ドクターの機械なのに
何も出来ない私、嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
ドクターに生きてほしい
ドクター
ドクター
ドクター
ドクター
ドクター
ドクター
ドクター
M2
終わりというものは
来る、何者にも。
ドクターにも来てしまった
ドクター
ドクター
ドクター
M2
M2
何かが頬を滑る感覚
ドクター
ドクター
ドクター
涙で世界がボヤける
ドクター
M2
ドクター
ドクターの声はもうかすれている
ドクター
そう、笑って目を閉じた
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