これは六兆年も生きてきた
僕の話
僕の名前は無い
そして、僕は
忌み子、鬼の子というだけで
ひどい仕打ちを受けていたんだ
学校でも
どこでも
にらまれたりするのは日常茶飯事だ
だが、これはかなしくもない
怖くもない
そう思っていた
鮮やかな麦色のような夕焼け
そんなとき僕は呼び出されいじられた
いじめられていた
帰ると家でも怒られる
叱られる
そのあとはいつものお母さんお父さんだった
だけど、もうそんなことは分からないんだ
僕は、なんで死なないんだ
なんで....
自殺は出来ないような臆病だとは知っていた
でも、夢なんて見れない僕なんて....
今日も暴力、蔑んだ目
そして、僕の前には君がいた
僕に話しかけた人たちは、皆いじめられた
なのに
ゾム
エーミール
ゾム
そう言って君は
満面の笑みを見せた
ゾム
僕は家にいても学校にいても
"いらない存在"なのに
ゾム
エーミール
そう言って君は
強引に手を引いた
引かれている途中に思い出した
ゾムも鬼の子だと言うことに
でも、ゾムが何歳かは知らない
大人なのか、子供なのかも分からないんだ
こんな、手の温もり初めてだ
エーミール
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
そう言い終わるとゾムは少し黙って言った
ゾム
エーミール
エーミール
そして、日がくれた
日が上ると
遊び疲れて寝転んでいた
そうすると一人の男の人が僕を抑えた
エーミール
エーミール
エーミール
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
エーミール
こんな、腐っている世界
僕と君がいれば十分なのに
そう、これは
六兆年生きてきた僕の
一夜の話
コメント
4件
アカウント移ったので失礼します 歌をもとにして作らせていただきました
いいですね〜
歌を元にこの話作ったんですか?