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今日は美術の授業のために、公園までやって来た。
広い芝生が広がっていて、中央を大きな川が流れている。
アミキティア魔法学校は人工島だから、この川は学校の敷地内を一周回って循環している。
引率のプルムス先生から、今日の授業内容を言い渡された。
プルムス先生
プルムス先生
プルムス先生
魔法を使うには、自分が使う魔法をしっかりとイメージする必要がある。
絵を描くのは、イメージを養う訓練には1番いいらしい。
ユウゴ
ショウリ
ナミスケ
シシロウ
ぼやいているとシシロウに怒られた。
シシロウ
シシロウ
シシロウ
こうなるとシシロウは長い。
ノービスクラスの中では魔法をうまく使えるのもあって、魔法に関する話題になると、本当に話が長くなる。
メイカ
メイカが大きい画板にスケッチブックや絵の具を乗せて走ってきた。
ショウリ
メイカ
ショウリ
メイカ
ショウリ
ショウリはメイカと一緒に、日陰になっている涼しそうなところに移動していった。
アルク
ユトリ
入れ違いでアルクとユトリがやってきた。
ホマレ
少し後ろから、ホマレもついてきた。
ナミスケ
ナミスケが立ち上がり、露骨に立ち去ろうとした。
アルク
ナミスケ
詰め寄ってきたアルクにそう言い返すと、小走りで行ってしまった。
ウェヌス先生にはデレデレだったのに。
オトナな女の人が好きなのかな。
アルク
ユウゴ
ユトリ
シシロウ
シシロウの横槍に、ユトリが萎縮して、アルクの後ろに隠れた。
アルク
シシロウ
シシロウ
アルク
シシロウ
ああ言えばこう言うの連続で、アルクとシシロウの意見は平行線をたどる。
ホマレ
幼なじみでシシロウの性格をよくわかっているホマレが、アルクとユトリの手を引いて、この場を離れようとする。
シシロウ
アルク
アルクがダメ押しでシシロウに向けて舌を出す。
それがシシロウのプライドにとどめを刺したか、
シシロウ
と捨てゼリフを残して行ってしまった。
ユトリ
アルク
ホマレ
シシロウを撃退して少しは気分が晴れたみたいだ。
アルク
ユウゴ
アルク
ユトリ
ホマレ
受け売りの似顔絵案だったけど、意外と好評だ。
アルク
ユトリ
ホマレ
アルク、ユトリ、ホマレがぼくの顔をのぞき込む。
ユウゴ
アルク
なんかモテてる?
ユウゴ
ユトリ
アルク
ホマレ
違う、モテてない。 もてあそばれているだけだ。
ガイド妖精
どこか近くでガイド妖精の音声が聞こえる。
誰かがアミ戦を始めるのだろうか。
ガイド妖精
と思っていたら、ぼく達4人の目の前にガイド妖精が飛んで来た。
ガイド妖精
今の会話を言い争いと判断されたみたいだ。
ユウゴ
アミ戦に時間をとられると、授業終わりまでに絵が描け無いかもしれない。ここはもめ事などなかったと説得して、ガイド妖精に帰ってもらったほうが得策だろう。
アルク達も同じように思ったみたいで、ガイド妖精に弁解を始めた。
アルク
ユトリ
ホマレ
うん。ホマレはそのまんま言っちゃっているし。
ガイド妖精
ガイド妖精
問題あるよ。
すぐに終わる競技だったとしても、アミ戦のあとは多少ギクシャクするから、みんなで絵を描くっていうのはできなくなってしまう。
ガイド妖精
【似顔絵バトルロイヤル】 ・参加者全員が円になって似顔絵を描く。 ・制限時間、90分。 ・評価は参加者全員の投票で行う。 (自分には投票できない) ・1番票が多い者に1ポイント。 1番以外は未クリア扱いだが、ペナルティなし。
ユウゴ
アルク
この競技なら、アミ戦で時間を取られることもなく、終わった時には授業用の絵も描き終わっている。
ガイド妖精はあくまで学校側から派遣されている存在なんだなと、あらためて思った。
ぼく、ホマレ、ユトリ、アルク順で円の形に並んだ。
ぼくがホマレを、ホマレがユトリを、ユトリがアルクを、アルクがぼくを、それぞれモデルにして似顔絵を描く。
似顔絵を2人組で描くと、相手の顔を見るために顔をあげてもらって、そのたびに手を止めて守らな無いといけなくなる。
4人だと常に横顔を見ることができるので、みんな手を止めずに描き続けることができる。
ガイド妖精
まだ朝の10時なので、終了は11時半。
昼休みの前に終われるなら、むしろアミ戦になったのはラッキーかもしれない。