テヒョン
ここ、どこだ…?
神様
天国だ。わからないのか?
テヒョン
…天国、か…
ああ、俺死んだんだな、抱き合ったまま
脳裏にジミナやジョングガとの思い出が蘇る
テヒョン
ジミナッジョングガッ…!!!
俺は泣き叫んだ
ジミン
……………………テヒョンアッ!!!ボロッボロッ
僕は泣き叫んだ
ジミン
テヒョンア、お願い
ジミン
これだけ聞いて
ジミン
聞こえてなくても
この言葉だけは言いたかった
ジミン
テヒョンア、愛してるよ。今までも、これからも
“テヒョンア、愛してるよ。今までも、これからも”
テヒョン
…………?
今の声って確かにジミナだよな?
ジミナも死んだ?
絶対違う
だってここにいないし
テヒョン
俺も返事しないとな
聞こえていなくても、俺は言う
テヒョン
俺も愛してるよ、ジミナ。ずっと前から、今までも、これからも
“俺も愛してるよ、ジミナ。ずっと前から、今までも、これからも”
ジミン
…………テヒョンア?
なんで、テヒョンアの声がするの?
考える暇もなく
警察
警察だ!
警察
犯人を捕まえました!
テヒョン母
ジミン君、これだけ聞いて。
テヒョン母
ジミン君のお母さんは無事よ
ジミン
ボロッボロッ
今日は何回泣いただろう
自分でも感情の整理ができてない
ジョングク
テヒョンイヒョン
テヒョンイヒョンが死んでしまった感覚がいまだにない
僕がもっと早くに来ていれば、
テヒョンイヒョンは死んでいなかったのかもしれないのに
ジョングク
ごめんなさい、テヒョンイヒョン
ジョングク
僕のせいで…………
ユンギ
自分を責めるな、ジョングガ
ジョングク
ユンギヒョン…………
ユンギ
もう死んでしまったならしょうがない
ユンギ
自分を責めてもテヒョンアの命は戻ってこない
ユンギ
俺だってもちろん悲しいよ
ユンギ
でも、自分を責め続けてたら、天国でテヒョンアが悲しむかもしれないぞ?
ジョングク
…………
ジョングク
そうですね
ジョングク
僕はこれだけ言います
ジョングク
テヒョンイヒョン、僕は一生テヒョンイヒョンのこと忘れませんからね
“俺も一生忘れないよ、ジョングガ。俺の大切な弟だから”
ジョングク
…………!
ユンギ
ジョングガ?
いきなりジョングガの目が見開かれた
ジョングク
今、テヒョンイヒョンの声…………
ああ、僕と同じだ
ジョングガも聞こえたんだ
ジミン
それ、僕も聞こえたよ
ジミン
きっと、これはテヒョンアからの“愛の印”だよ
ジョングク
…ですね
それから僕たちは5日後にテヒョンアの葬式をし、
墓参りも終えた
すごく名残惜しいや
ジミン
…テヒョンア
ジミン
空からでも、僕たちの活躍を見ていてね
“ああ、もちろんだ”
そう聞こえた気がした