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東方月華録 再

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東方月華録 再

19 - 第19話番外編 雪の国にて

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2024年12月10日

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番外編

とある任務先…

鏡華

ヘッキシ!

晴樹

だ、大丈夫か?鏡華

今回の任務先は北海道…今回は仲良く我が幼馴染(男ズ)と後輩くんと来ている

今日は冷えるもんな…鏡華こっち来い

鏡華

う"〜?

身体を震わせながら凛の所へ向かうと凛が頭を少し撫でてマフラーを着けさせてきた

鏡華

う"にゃー!

さみぃんだろ、大人しくしとけ

鏡華

首嫌!‪💢

ったく…お前の首の弱さには困ったもんだな……

鈴木

今回の任務内容は何ですか?

因みに鈴木は観光が目的、協会には加入して居ない……と言うか、加入するのを辞めた人間

の、為任務云々は全く関係ない君である

鏡華

ずっりぃ…別に来なくても良いのに

鈴木

ただの気まぐれと観光

鏡華

食うぞいいのか!

鈴木

はいはい笑可愛いですね笑ヨシヨシ

鏡華

20歳!!‪💢

光一

身長って事だね

鏡華

こんにゃろ‪💢

「ぬぁ"ー!」と思い殴ってやろうと拳を握ると突然私の頬スレスレに何かがとてつもないスピードで通り過ぎた

鏡華

へ…?

どうした?

鏡華

あ、いや…(な、なんだ…?さっきの……)

着地点であろう場所を見るとそこには何も無かった

鏡華

??(気の所為……?なのか?)

そう思い任務場所に向かおうと1歩踏み出すと……

ビュンッバシュッ…

鏡華

やっぱなんか居るって!!

居る?!

全員がパッパッと後ろに下がる

黒雪

何かって何ですか!?

鏡華

わからん!でもなんかいるのは本当!

ナイフを取り出し私達…特に私の中ではピリピリとしていた

鏡華

……

まるで相手も私達を警戒しているのか何も仕掛けてこない

黒雪

やっぱり何も無いんじゃ……

ザクッ……

雪の上を黒雪君が踏み込むと「バシュッ」とまた何かが動いた

黒雪

!!

!!マジかッ

黒雪

こ、九重さんすみません!

今回は黒雪君を的確に狙ったのか守君が黒雪君を小脇に抱え下がっていた

鈴木

見えない…?

鏡華

どうだろ……居ないとは言えないからな…

居ない、存在が完全に無い者 見えない、存在しているが視界に映らない

いや、居るのは確実だ

黒雪

雪が明らかに何かで潰れています

鏡華

じゃあ確実か……

鈴木

見えない相手とは…厄介ですね

「何かが居る」そう分かれば私達は警戒を辞めない

クッソ…おい守!

わぁってるよ!「天詔琴」

異能を発動させるとそこには木に止まっている無数の小鳥達

鏡華

!!

と、鳥…?

怪異…っすね

見た目は物凄く可愛らしい……シマエナガそっくりの可愛さだ

鏡華

待って……可愛すぎ

鈴木

可愛いですけど…これは……

私が完全に見た目に気を取られているとシマエナガ(仮)がとてつもない速さで私の心臓を狙って飛んで来た

鏡華!!

鏡華

ふぇ?

ぽかんとしていると晴樹は私を抱え下がった

晴樹

こんの乙女!シャキッとしろ!

鏡華

だァれが乙女だ!‪💢

可愛さに気を取られるな!こいつら完全に気が立ってるぞ!

鏡華

領域に踏み込まれてシャーシャーモードってか?

光一

それは猫

鏡華

…う"〜?

違うそれは犬

鏡華

……よし!わからん!

光一

分からなくても今は目の前の問題を考えて!

バシュッバシュッ

鏡華

わわわッ

鳥は次々と私達を狙ってとてつもない速さで突っ込んでくる

晴樹

クッソ…これじゃあ分断させようがなんだろうが一体一体の特攻に勝てるかどうかわからんぞ!

鏡華

とりあえず私抱えて避けるのやめて!?吐きそう!

晴樹

小脇に抱えて避けるぞ‪💢

鏡華

それはもっとやめて!

黒雪

(俺はどうなる…?)

もしかしてさぁ…こいつらが祓殺対象とかじゃねぇか!?

鏡華

んなわけ〜笑

そう思いながらも「もしそうだったら…」と思いながらスマホを開き任務内容を再度見直す

鏡華

……σ(((;・ω・;;;)))ダラダラダラ

お前まさか…

鏡華

え〜…っとぉ…コイツらが対象ですね!わぁ〜、詳細が一緒だー

光一

焼き殺せ!鶏肉にしろ!

串焼き〜!!

鏡華

待て待て待て待て待て待て…食うな!ゲテモノだろうが!

晴樹

そこじゃねぇだろ!

鏡華

えーっとぉ?詳細は…この近くに神社があるらしいけどそこまで逃げるか!

待て、じゃあここは何処だ

鏡華

えーっと…大体なんだけど…ここら辺はこいつらのフィールド内の初期の方…素の近くですね!

死ね!‪💢

鏡華

分かるけど!

鈴木

い、一旦神社!神社行きましょう!

黒雪

ちょちょ!なにあれ何あれ!

鏡華

何あれってどれよ!

黒雪

あ、あれ!あれです!

鏡華

あれぇ…?

黒雪くんが指を指す方を全員が見るとそこには…木の枝に無数に止まるシマエナガ集団

鏡華

…なんか、やばそうじゃない?

シマエナガ達は完全に「神風特攻隊」みたいに突っ込む準備をしている

なんか…前のめりじゃね?

晴樹

殺す気じゃない…?か、たれ

黒雪

あれ何匹いるんですか!

鏡華

ざっと2万!

2万!?

鏡華

攻撃方法は突っ込むことしか出来ないから人数が多い分だけ楽らしい

鏡華

でも攻撃力が高いらしい…腹に風穴空くって!

晴樹

腹に穴が空く!?

鏡華

なんだったら頭も吹き飛ばせるらしいぜ!腕も足も!ぜーんぶ!

光一

殺人鳥じゃねぇか!

ちょ、待って待って待って!嘴(くちばし)なんか伸びてない!?

鏡華

嘴が伸びる!?

の、伸びてます!圧倒的に伸びてます!

殺す気満々じゃねぇか!

鏡華

に、逃げろー!!!!!

私達が後ろを向いて神社に向かおうとすると背後から激しい激突音というかなんというか…取り敢えず空気を斬る音が激しく聞こえる

神社

晴樹

はぁ…はぁ"…

鏡華

は、晴樹…なんか、ごめんね…?私の事運んでもらって

晴樹

い、いいんだよ…う、ぇ…

鏡華

は、吐きそうじゃん…ちょっと下ろして、面倒見たげるから

神社はパッと見廃れて居て神主とかそう言うのが居なさそうな神社だった

晴樹は私を下ろし私は晴樹を自分の膝に寝かせた

鏡華

慣れない雪のせいで余計に体力が持って行かれたのか…

晴樹

う"〜…疲れた……

鏡華

服の重さもあるし…北海道ちょっと嫌い…可愛いのいっぱいあるけど!

ここまで逃げて来てどうする?

鏡華

どうする…か、祓殺以外無いけど…

鈴木

その祓殺までの過程…って事ですか?

あぁ、俺らが全く慣れない雪だぞ?

鏡華

それもそうか…にしてもなんでこの神社には来ないんだ…?

晴樹

さぁ?案外昔の神主に飼われてたとか…ほら、式神とか

鏡華

あ"〜…式神で思い出した!黒雪くん!結月ちゃんどうしたの?

黒雪

留守番です

鏡華

留守番…?

黒雪

はい、団子、アイスと騒がしかったので

鏡華

…なんか、よく想像が出来るわ

アホか、今はそんな話してる暇ねぇぞ

晴樹

それもそうだな…一旦ここ調べてみるか?

鏡華

あんまやりたくねぇけどなぁ…

そんなことを言い晴樹の腹を思いっきり殴って起こしてから廃神社に向かう

晴樹

(俺殴られる意味あった…?)

ギシ…キィッ…

黒雪

結構放置されてるみたいですね…

鏡華

ほっこりまるけ…蜘蛛の巣もすごいし…

晴樹

神社の中になんかあるか?

鈴木

パッと見はなさそうですね…書類関係はもちろんの事、鏡1つありません

光一

空気の流れもちゃんとある…密閉空間でもないのに…

鏡華

ジメッと感があるね…ココ最近ここら辺雨降った?

晴樹

いや、そういう話は聞いてない

なんと言うか…「この家だけに雨が降った」みたいな感じだな

鏡華

あの鳥たちが近づけないのと関係しているのかな…

黒雪

怪異が嫌うのは基本的に神秘とかそういう系…の、はずだと思いますけど

鏡華

三竦み(さんすくみ)って知ってる?

黒雪

さん…すくみ?

鏡華

そう、簡単に言えばジャンケンが1番わかりやすいかな

晴樹

グーはチョキに強いだろ?

黒雪

は、はい

黒雪

パーはグーに強いですし…チョキはパーに強いですし…

鏡華

お互いの弱点と得意が上手く噛み合っているものが三竦み

黒雪

は、はぁ…

鏡華

じゃあその話をリアルに持ってこようか

黒雪

リアル…?

鏡華

そう、木…まぁ、植物にしよう

鏡華

植物は何に弱い?

黒雪

えっと…火?とか?

鏡華

そう

鏡華

じゃあ、水は?

黒雪

えーっと…み、水…

鏡華

水は何を通しやすい?

黒雪

電気…?

鏡華

そう

晴樹

闇の反対は?

黒雪

光です

鏡華

光と闇は互いを打ち消し合う存在だから少し省くかなぁ…

鏡華

まぁ、怪異の中にも何かに特化した奴がいるの

黒雪

てことは…さっきの説明だと…植物を扱うやつには火…と?

鏡華

そう

鏡華

怪異は色んな負とかが積み重なって生まれた存在…なのは分かるよね?

黒雪

は、はい

鏡華

私たち異能力者が扱うのは「神様からのプレゼント」つまり、怪異とは真反対のヤツからの贈り物…神の御業な訳

黒雪

あ〜…晴樹さんが言った「光と闇」って事ですか?

鏡華

ん〜…まぁ、ざっくり怪異=負、悪に例えるならね笑

そんなことを言いながら床に置かれている木材を退けたりしてなにか無いか少しでも探す

何にもねぇな…

鈴木

ご近所の人に聞いた方が良かったのでは…

鏡華

そうなんだけど…ちょっと…ねぇ……

鈴木

??

鏡華

まぁ、国が経営しているものだから「警察だ」と言って色々調べたら良いんだけどね…生憎、こうなると思ってなかったから…

そう言いながら「なにか無いかな…」と思いながらポケットやカバンの中を探すと指になにか当った

鏡華

何だこりゃ

それを取り出すとそこにはルイーツァリの関係者を示す警察手帳があった

鏡華

あ"〜…

鈴木

何ですか?それ

鏡華

警察公認のルイーツァリや警察に見せる用の警察手帳

晴樹

そんなのあったのか!?

鏡華

そ、そう…

便利になったなぁ…

光一

それがあるなら色々聞けるんじゃないか?

光一

ていうか俺そんなの知れないんだけど

鏡華

私が…ちょっとね…

なぜ私がこれを持っているのか…それは……

鏡華

おいこら野郎ども!!

隊員)隊長元気ですね〜笑

鏡華

ち、が、う!私はもう一々現地のヤツらに色々聞いて関係者を炙り出すのがめんどくさくなった!

隊員)え〜…?そう言われたって

鏡華

だから文句を言って私専用に公認の警察手帳を作って貰った!
o(`・ω´・+o)ドヤァ

隊員)…ワガママのセリフが浮かんだぞ…

鏡華

作ってもらわなきゃ此処を粉々にするって暴れたら作ってもらった!

隊員)ほーら見た事か

鏡華

コレで現地民でも「警察だから」と理由で聞ける!ぃよっしゃ!

隊員)…あんな隊員初めて見た……

鏡華

てのがねあってね…

光一

だから持ってないのか…何か理解した

鏡華

まぁ、私しか作って貰ってないからね

じゃあ…誰か一人着いて聞き込みに行くか…

鏡華

寒いし光一くん

光一

は、はいはい笑

鏡華

皆は寒いだろうしカフェにでも入ってたら?

鈴木

そうしたいですけど…(気に食わない…)

鏡華

??

晴樹

まぁでも風邪ひいたりしたら大変だしな…

鏡華

そうそう、取り敢えず暖をとってて

光一

逐一報告するし【手を出さない】から安心してくれ

手を出したら‪…💢

しばらくサンドバッグになるかも知れませんね

鏡華

??取り敢えず行こうぜ〜

光一

ちょ、待って待って!

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