浮気パロー桃青ー

時を止めたい 離れたくない そんな思いをかき消すように 君は言った

分かってるよ 君が僕以外の人と付き合いたくて 一緒に住みたくて 僕からはやく解放されたい そう思ってることなんて ずっと前から分かってたよ

これが僕の悪い癖だ 頑固な性格のせいで思っても無いこと 全部言ってしまう

嬉しかった 桃くんが久しぶりに 僕の料理を食べてくれる 最後だろうと 美味しくつくってあげなきゃだね

前の桃くんとは違った 本当に僕の料理を食べたがっている そんな風には見えなかった

彼が出ていった瞬間怖くなった もう帰ってこなかったら どうしよう 二人のお家を買って 赤くんのご飯を食べてたら どうしよう そんな気持ちが込み上げてくる

今まで相談なんてしてこなかった 僕が我慢すればいいから 黄くんの方が辛いから きっと今まで色んなことを 我慢してきたから 僕が助ける為に

そんな時ちょうど黄くんから 通話が掛かってきた

黄くんは僕に気を使って 何も話してくれない 僕から話題を降った方がいいのか すごく迷う

そんなとき君のスマホが机の上に 置いてあった 全部二人の会話が書かれている スマホが

パッと見でラブラブな事が分かる 僕達のことなんて全く 気にもしていないそんな事 分かってたけど 今すぐにでもぶっ壊してやりたい そう思った

ｷﾞｭｯ

久しぶりに人の温かさに 触れられたそんな気分だった

黄くんは何も言わず 僕の話をずーっと聞いてくれた 君以外の人に涙を見せたのは初だった きっと脳ももう桃くんに 辛い事を話せない そう分かっていたからだと思う

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