午後の授業開始時間、
俺は真剣に先生の話を聞く
やけに静かな隣が気になり チラッと見てみると
机に顔を伏せて すやすやと気持ちよさそうに 寝とる
平野さん
寝顔、綺麗、やな…
はっ!!!
あかんあかん、授業に集中せな、
…ん?この場合は、起こした方が、 いいん、か?
俺はそう思って、 平野さんの体を優しく揺する
すると、
クリッとした目をパチっと開き、
目を覚まし、体を起こして、
何事も無かったように、 授業を受け始める 平野さん
すると、突然、俺の方を向いて、
紫耀
そう小声で言った。
俺は軽くお辞儀して
また、先生の話を聞き始めた
そうやって、いつもとなんら 変わりなく、
今日1日の憂鬱な学校生活を終えて
帰ろうとして、歩き始めると
紫耀
俺を呼び止め、そう言いながら 俺に微笑む平野さん
…帰りたくない、1人が、いい
そんな、我儘な気持ち、
溢れてくる自分に嫌気がする
中々返事が出来なくて、 口を開こうとすると、
先生
遠くの方から平野さんを見つけ、 平野さんにそう声をかける 先生。
紫耀
笑顔で俺に手を振り、 先生の元へ駆けていった 平野さん
なんで、俺は、あんな優しい 平野さんと 帰りたくない、1人になりたい
なんて、思ったんやろ…。
ほんま最低すぎる、俺って、 醜くて、最低で、
俺なんかが生きてていいんやろうか?
はっ、
あかん、死にたい、とかは 考えんようにしてるんや、
もう少しで…
なんで、なんで、俺は、
こんなんやろうか、 他人にも、自分にも、優しくない。
そう考えながら、 とぼとぼと駅に足を進める
まだサラリーマンとかが、帰ってくる 時間より少し早いから
朝よりは空いている 電車に乗る
運良く空いていた席に座り、 外を眺める
すると、隣の席に“誰か”が 座った気がする
外の景色から目を外し、 横目で見てみると そこには…。
コメント
1件
さぁ、隣に座ったのは 一体誰なんでしょうか? あと作者、皆さんと仲良くなりたいです!なってくれる人 コメントお願いします!