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#オリキャラ
karura
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放課後の校舎は、昼間とはまるで違う場所みたいだった。
廊下に響くのは、遠くから聞こえる運動部の声と、時折鳴る誰かの足音。
〇〇は一人で廊下を歩いていた。
――その時。
♪――――
ピアノの音が聞こえた。
静かな音だった。
けれど、不思議と足を止めたくなるような音。
もう一音。
そして、また一音。
〇〇は音のする方へ歩いていった。
音楽室。
扉は、ほんの少しだけ開いている。
中を覗くと、一人の少女がグランドピアノの前に座っていた。
長い黒髪には、窓から差し込む夕陽が銀色の光を落としている。
淡い青色の瞳。
白いセーラー服。
そして、鍵盤の上を静かに動く細い指。
――水瀬 奏。
同じ学校に通っている、ピアノ科の生徒だった。
奏は一度演奏を止めると、小さく息を吐いた。
奏
奏
奏
そうしてもう一度弾こうとした瞬間、〇〇の姿に気づいた。
奏
奏
〇〇
奏
奏
奏
〇〇
〇〇
奏
奏
〇〇
奏
〇〇
奏
奏
〇〇
奏
〇〇
そう伝えると、奏は黙り込んだ。
あまり褒められるのに慣れていないみたいだった。
奏
奏
奏
奏
奏の言葉は、まるで
頑張らないと自分に価値がない
と思っているようだった。
奏
奏
〇〇
奏
〇〇
奏
〇〇
奏
奏
奏
その背中を見送りながら、〇〇は思った。
――この子は、まだ知らない。
自分の奏でる音が、ちゃんと誰かの心に届いていることを。
そして。
これから〇〇と出会うことで、奏自身が少しずつ変わっていくことを。
静かな音楽室には、まだピアノの余韻が残っていた。
コメント
3件
美愛さん、素敵な物語をありがとうございます。夕焼けとピアノの余韻が立ち上るような、静かで美しい導入でしたね。奏の「違う…」という自己否定に胸が締め付けられる一方で、主人公が真っ直ぐ「上手だった」と伝える場面がとても温かかったです。頑張らないと価値がない、と思い込んでいる彼女が、この出会いでどう変わっていくのか。続きを楽しみにしています!