ぺいんと
朝の夢を見て以来、頭が痛い
でも、かと言って学校は休めない
嫌だと愚痴を吐く足に無理やり靴を履かせ
俺は外に出た
ズルズルと足を引きずりながら
コンビニの袋を片手に学校に向かう
すると、聞き慣れた声がした
死神
ぺいんと
似合いそうで似合わない制服の長ズボンの間から
包帯がチラチラと見える
ぺいんと
ぺいんと
またこの質問をしてしまった
死神
大丈夫ですよ
ぺいんと
そうだよな その答えしか返ってこないよな
辛いって
痛いって
そりゃ言わないよな
ぺいんと
死神
死神
ぺいんと
大丈夫
死神
死神
死神
あぁ
今朝の夢がまだ引っかかる
「助けて」か...
なぁ、死神くん
俺は死神くんに
必要な言葉をかけられてる?
死神くんは俺を
“友達”って思ってくれてる?
ぺいんと
死神
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
虐めの主犯者(自称王様)
死神
死神
死神
虐めの主犯者(自称王様)
ぺいんと
ぺいんと
もしあれが予知夢だとしたなら...
死神
死神
ぺいんと
ガシッと死神くんの腕を掴んでしまった
傷だらけの腕を掴んでしまった
死神
でも、離す訳にはいかない
ぺいんと
死神
ぺいんと
ここで離したら
死神
この腕を離したら
虐めの主犯者(自称王様)
死神くんが
死神
ぺいんと
離して下さい
ぺいんと
死神くんの目付きが一瞬変わったと同時に
俺は手を離してしまった
ぺいんと
もう一度掴もうとするけど
もう遅い
死神
行ってきます
ぺいんと
そう言って死神くんは
行ってしまった
ぺいんと
俺は...
なんて...
無力なんだ
コメント
4件
いやぁ…辛いんだよなぁ…←覚えてないと思いますが元スプラ好き、もしくは涼猫のヤツです