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最終電車ニ揺ラレテルさん! Twitterからわざわざありがとうございます(´;ω;`) 他の作品もぜひ見てください✨
Twitterから来ました!! え、なんですかこれ最高すぎません…?(( めちゃくちゃキュンキュンじゃないですか🤩
CHINARI ありがと!!これからも頑張るわ✨✨
夏祭りは…
1年で1回のお楽しみ。
遠くに住んでる彼氏と再開できる 特別な時間…。
今年も可愛くできたかな…
今年も好きって言えるかな…
カランコロン…
林檎
視線を上げると彼と目が合う。
やっぱり格好いい。
浴衣が似合っている。
玲人
その言葉だけで胸が音を立てる。
同時に顔も熱くなる。
林檎
林檎
玲人
玲人
優しい瞳、大人びた髪。
久々に会うと全てが愛しい…。
玲人
林檎
去年より一回り大きくなった彼の手が…
私の一際小さな右手を包む。
しっとりと、温かかった。
林檎
ー。
林檎
玲人
玲人
林檎
玲人
林檎
私かぁ……
そんなに馬鹿にしなくてもな……
確かに背が小さいし、
玲人は高校1年で私は中2で…
私なんかたまに、 小学生と間違えられるけど……
それでもなんかやだなぁ………
林檎
林檎
林檎
玲人
林檎
りんご飴の屋台を見つけ、 走りかけた私の袖を
玲人が掴む。
玲人
林檎
玲人は呆れた様子で私に笑いかけた。
まるで全てお見通しだったかのように…
『なーんだ…子供じゃないのに』
少し頬を膨らますと
玲人は私の頭を撫でた。
林檎
子供じゃないのに。
玲人
林檎
玲人
玲人
林檎
玲人
林檎
玲人
玲人
林檎
林檎
私はりんご飴を少しかじる。
甘かった。
玲人
玲人
林檎
玲人
玲人
林檎
玲人
玲人
あ…、
まただ。
可愛いって言葉…嫌いだ。
子供扱いしてるみたい……
林檎
玲人
林檎
玲人
私は少し早歩きをして玲人から離れた。
せっかくの夏祭りなのに…………
女子
男子
玲人
女子
男子
玲人
玲人は振り向く私に視線を合わせる。
彼女がいること…秘密にしてたの、?
それは…どうして…?
私が…幼いから…?
彼女が幼いって思われたくなかった?
私は胸が急に痛くなる。
女子
男子
男子
玲人
玲人
男子
男子
女子
林檎
息が止まるかと思った。
私の知らないことだったからだ…
仕方ないよね、ここは玲人の地元で…
玲人と私は住んでるとこが離れてる。
高校生と中学生だ…。
だけど……、
だけど……。
女子
男子
玲人
そう言って玲人は 私を遠くから指差した。
私は急に視線を向けられ…
その視線から逃げるように立ち去った。
後ろから玲人の声が聞こえたが…
もう駄目だった。
林檎
私はいつの間にか 花火開場の近くまで来てしまっていた。
林檎
私は急に辛くなる。
せっかく会えたのに。
1年に1回だけの…特別なのに………
林檎
次第に涙がこぼれた。
周りの人の視線が痛い。
だけど辛かった。
もう嫌になっていた。
林檎
いつしか警備の人がやってきて、私の手をひこうとするが…
私は動けなかった。
時間が一刻と過ぎていく……、
自分から逃げたのに……
それなのに、
君との時間が愛しい……
今すぐ会って謝りたいのに……
君は現れない。
私はゆっくりと警備員についていく…
玲人
ふいに後ろから声がした。
聞き覚えのある声。
いつもより裏返った声。
誰よりも安心する声。
大好きな……
君の声……。
玲人
警備員
玲人
玲人
彼の意味不明な言葉に、 警備員さんは戸惑っている。
警備員
玲人
警備員
警備員
警備員
玲人
林檎
しゃくりをあげながら私が言うと、 彼はきょとんと目を見張った。
その後… 玲人は警備員さんに説教された。
私はというと…りんご飴を落としたことに気づいたので その警備員さんが私に小さなりんご飴をくれた。
その後、2人で歩いた。
りんご飴をかじっていたら玲人が 後ろから話しかけてきてくれた。
玲人
そう笑いながら。
玲人は同級生に話をつけたあと駆けつけて来てくれた。
私はとても嬉しかった…
それなのに…
謝れなかった。
かわりにこんな言葉が出た。
林檎
林檎
林檎
玲人
ずっとずっと聞きたかった言葉だった。
くるくるとりんご飴の棒を回しながら 私が言うと、彼は戸惑っていた。
だけどすぐににっこりと笑って言った。
玲人
林檎
玲人
玲人
玲人
玲人
林檎
玲人は優しかった。
そんな細かいことまで私を気にしてくれていたんだ。
とても嬉しかった。
それなのに私は………
林檎
やっと言えた言葉。
また…自然と涙が出た。
林檎
林檎
玲人
林檎
彼はいつも以上に笑顔で言った。
玲人
林檎
その言葉が聞けて、安心だった。
いつでも君は…
君の言葉は………
私に安らぎを与えてくれる。
やっぱり好きだなぁ……。
玲人
彼が口を開く。
林檎
顔を上げると、 玲人が私の腕を掴んでいた。
彼は少し間を空けると…ふと言った。
玲人
玲人
林檎
林檎
その時、花火が上がった。
私以上に大人びた彼が…
私より子供っぽかったという事実は…
あとで知ることになる。。
その夏の花火は…
あまり覚えていない💧