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ぺいんと
どうてこんなことに…
俺は天乃絵斗、高校生。ぺいんとと呼ばれている。 そんな俺は今、登校中に運悪くも野良犬に目をつけられ、追っかけ回されてるのである。近所でも有名になるくらい獰猛な犬で、この犬に噛まれたという話はよく聞く。
ぺいんと
犬から逃げながら角を曲がると、前に同じ学生と思われる人が見える。このままじゃこの人も犬に…
ぺいんと
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その人の手を掴んで、一緒に犬から逃げようとしたのだが手を掴んだ相手が動いてくれない。
ぺいんと
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ぺいんと
そう伝えても動いてくれない。 もうすぐそこまで犬が来たその時、その人は無謀にも犬に向かっていった。
ぺいんと
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野良犬
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野良犬
あんなに獰猛だった犬が、その人を見た途端急に怯えだし、遂には泣き叫びながらどこかへ行ってしまった。
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ぺいんと
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ぺいんと
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さっきまで抑揚のなかった声が、いつの間にか荒くなっていて、季節に合わない長袖のパーカーの深く被ったフードからちらりと見える頬は赤く火照っていた。
ぺいんと
そう言い掴んだ相手の手はヌルりと滑ってしまった。
ぺいんと
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苦しそうにしている相手の手からは、青いスライムのような、蝋燭の蝋のような液体がぽたり、ぽたりと滴っている。
ぺいんと
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服と荷物を残し、言い終わると同時にドロッと溶けて真夏のアスファルトに青い液体が広がる。
ぺいんと
思考が停止し、体が膠着する。当然今まで体が溶ける人と会ったことも、人が目の前で溶けた経験もない。
ぺいんと
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慌てふためいているとその人?液体?は、動いて荷物を掴もうとする。が、掴もうと腕?を伸ばすと、すぐさま溶けてしまう。
ぺいんと
何か相手を運ぶ方法は無いかとリュックの中を探ると、部活で飲もうと買ってきた2リットルのペットボトルがあった。
ぺいんと
中身を道の端に捨てる。
ぺいんと
そう言うと恐る恐る相手はペットボトルに入ってくる。
ぺいんと
住宅街の中にある大きめの公園にある筒型の遊具の中に入った。
ぺいんと
荷物を置いて遊具にもたれ掛かると、俺はすぐ寝てしまった。
ガサッ…ゴソガサッ……
雑音で目が覚めた。
ぺいんと
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ぺいんと
振り向くと相手は人に戻っていたが、服を着ていた最中だったらしく、ズボンは履いていたものの、制服のシャツは半分しか着れておらず、綺麗に割れた腹や、その白い肌で出来た腕、そして胸まで見えていた。
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ぺいんと
フードで隠れて見えなかった蒼く澄んだ瞳に魅了されたが、即座に目を逸らした。
そして相手も、目が合うと同時にバッと後ろを向いた。
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ぺいんと
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そう言っているが、顔の火照りは残っていた。気まずいので話をそらそうとする。
ぺいんと
ぺいんと
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ぺいんと
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ぺいんと
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ぺいんと
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ぺいんと
少し狭い筒型の遊具の中で、押し倒されてどういう訳か鋭い刃へと変化した相手の手を喉元へ突きつけられる。
ぺいんと
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ぺいんと
こんな状況なのにも関わらず、あまりにも綺麗な目、青みがかかった黒髪、柔らかそうな唇、その全てに惹かれてしまった。
その声と同じく感情の乗らない顔をいつまでも見ていられそうだ。
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ぺいんと
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ぺいんと
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また赤くなってしまった顔を片手で隠しながら睨みつけてくる。
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そう照れる顔も可愛いと思ってしまった。俺は今日どうかしちゃったのかな?相手は男だし、気持ち悪い…
ぺいんと
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床に押し倒していたことに気づき、またもや照れて不貞てしまった。
ぺいんと
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ぺいんと
ぺいんと
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不貞腐れている相手に何とか話題を振りながら歩く。
ぺいんと
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ぺいんと
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ぺいんと
らだお
ぺいんと
らだお
ぺいんと
らだお
ぺいんと
らだお
ぺいんと
らだお