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ふたつの主役第３章～欲望に満ちた場～

第1話 - 組織の創立

2024年03月03日

#ファンタジー

#我々だ

#オリキャラ注意

#ご本人様には関係ありません

#ゲーム実況者

＊ダンスフロア小道＊

今回、初めて闇主総会に参加する資格を得たノーマン家の長女、クロエ

そして裏組織を纏める長、閻魔がダンスフロアから少し離れた小道に立っていた

クロエ

まずこの組織についてお伺いします

クロエ

何年前、何をきっかけにこの組織を立ち上げたのですか

閻魔

約15年前『嫌われ者』が集まり結成されました

クロエ

15年前だと、貴方達はまだ幼いのでは？見た目的に、我々国の幹部様方と同年代でしょう

閻魔

えぇ、貴方の憶測通り15年前では私どもはまだ子供です

クロエ

それでは、貴方はこの組織の初代長ではなく『二代目』と言う事になりますよね？

閻魔

確かに15年前に嫌われ者が集まりましたが、彼らは小さな善意団体でした

閻魔

裏と繋がるような行動は何もしておりません。組織としての役割は皆無でしたよ

閻魔

それぞれが好きな行動をしていたのですから

クロエ

善意団体だった過去があり、それを知りながら何故裏との関わりを持ったのですか？

閻魔

言ったでしょう？『嫌われ者』が集まった団体だと

閻魔

人間はいくら優しくされようが、都合が悪くなれば簡単に裏切る

閻魔

その対象にされまくった結果が今の組織の形です

閻魔

1人ぐらい、裏と関わりは持ってますよ

閻魔

代々、上層部の構成員は15名。配下は年によって異なりますが数千以上。これだけ入ればね？

クロエ

......次の質問です

クロエ

なぜ、父上様に金銭的援助をさせているのですか？

クロエ

確かに父上様はゲッシィ国の実力者です。ですが、ここにゲッシィ国の総統殿はおられない。つまり、ゲッシィ国の総統殿とは繋がりがない

クロエ

なのに、何故父上様がお金を支払い、支援を求める必要があるのですか

閻魔

ロックウェル様自身から支援がしたいと仰いましたので、お言葉に甘えているだけです

閻魔

決して、我々が脅してお金を搾り取るような事はしておりませんし、ゲッシィ国の総統様とは緊急時以外の協力は互いにしない契約をしております

閻魔

ここに居られないのは当然かと

クロエ

.......貴方達の、いえ。貴方の考えはなんですか

閻魔

“考え”と申しますと？

クロエ

このような巨大な組織を纏め、主に我々国の治安維持をしていると父上様から聞いております

クロエ

しかし、それだけならばここまで組織を大きし他国を守る必要なんてありません

クロエ

自国だけを守っておけば、身の安全は確保できるのですから

クロエ

なのに、貴方は我々国の友好国も守っている。何を目指しているのですか？

閻魔

はは、何処までも厄介だなぁ。まぁ良いでしょう、お教えしましょう

閻魔

私達の目的は【世界改革】です

クロエ

世界.......改革？

閻魔

貴方もご存じでしょう？この世には『世界の理に反した危険分子』と言われる人間がいる事は

クロエ

アビリティープレイヤーの事ですか

閻魔

えぇ、私の目的にはそんな人間を中心とする世界を作ること

閻魔

つまり【現在、存在する国の滅亡】を目指しております

クロエ

しかし！この世界にはごまんと国が溢れております。いくら貴方でも不可能でしょう

閻魔

不可能を可能に出来る生物がアビリティープレイヤーなんですよ

閻魔

全世界のアビリティープレイヤーを味方に一斉に滅ぼします

閻魔

長年、馬鹿にされ続けた有能から無能への天罰を！私達の手で裁くのです！

クロエ

......狂っておられますね。気味の悪い

閻魔

私いや、俺からすれば褒め言葉だ

閻魔

どうせ、貴方は俺らからすれば敵だ

閻魔

ここで始末する予定だったしなぁw

クロエ

そうですか

閻魔

貴族の娘の癖に、騒がねぇんだな。好都合だ

閻魔の右手には黒くて細長い剣があった

クロエの顔が剣に反射する

強気に見てるが、瞳の奥は怯え恐怖を感じている

閻魔

せっかくここまで話せたんだ。1つ、言い残すことはないか？質問でも良いぞ

クロエ

.....では、最期に1つ、質問です

閻魔

あぁ、どうぞ。貴族様ぁ？

クロエ

『弟』は、【エドワード】は元気ですか？

閻魔

なんだ、知っていたのか。彼奴がここに居ることを

閻魔は言いながらクロエの首に剣を添える

クロエ

父上様からここに来る前に聞かさせました。後悔は.....ありました

クロエ

あんな事をするのではなかったと。しかし、私も母上様と同様に酷い扱いを弟にしたのです

クロエ

まぁ母上様があんな事まですると思いませんでしたが......

閻魔

だが、お前は母親と手を組み俺の仲間を、実の弟を苦しめた

閻魔

その罪は大きい

閻魔

安心しろ、エドワードは元気にしている

クロエ

そうですか

彼女は嬉しそうに微笑んだ

そして、閻魔は持っていた剣で彼女の首を切った

派手に血が吹き出る

転がった彼女の顔は嬉しそうだった

閻魔

悪人には断罪を。安らかに眠り、俺らの駒となれ

閻魔はそう言うと小道の奥を進んで行った

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