俺たち家族の物語__。

両親の仲が悪かった。

目の前に刃物が飛んできて、

血と共に床に落ちた。

その包丁は、 お兄ちゃんの腕を擦った。

あの時の俺は、まだ小さくて、 このまま死んじゃうのかと思った。

ぐぅぅぅ

俺のお腹が鳴った。

ｶﾞｯ(背中蹴

ｶﾞｯ

ｺﾞｯ

ｸﾞｼｬｯ

兄ちゃんは、

黙って俺の頭を撫でた。

あの時兄は、

この人達に少しの希望を感じたのかも しれない。

あの時の俺は

誰かと一緒に寝るのが初めてで

とてつもなく嬉しかった

紫さんは

何も言わずに

話を聞いてくれた。

紫さんの

その

たった8文字が

怖いくらい優しくて

目の奥が熱くなった

俺はわんわん泣いた。

久しぶりに、子供のように泣いた。

お兄ちゃんが、？

誰にも頑なに涙を見せないお兄ちゃんが

泣いているのを見たのはあの時が初めてだった。

冷凍食品だった。

俺は冷凍食品意外食べたことがないから。

完全手作りのオムライス。

しばらく泣いたっけ。

ｸﾞｻｯ

兄は

俺を庇って

死んだ。

死。

その言葉に理解が追いつかなかった。

お兄ちゃん

お兄ちゃん元気、？

俺は元気だよ。

パパと仲良くやってる？

最近黄ちゃん思春期に入ったみたいでさ〜笑

青ちゃんも呆れてて、笑

…でも、大事なものは失ってから気づくって、

貴方から教えてもらいました。

ありがとう

快斗さん。

俺は黄と青と赤と幸せに暮らしてます。

元気ですか？

あの時から俺は赤に一目惚れしてました。

って、この話この前もしましたね、笑

とにかく、貴方は凄い人です。

俺は、もう一度貴方に会いたいです。

会って、みんなで呑んで 語りましょう、！

あなたがいい母親とは言えません。

でも、

…、、

産んでくれて ありがとう__。