/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
タバコを吸いながら流していた涙
それが気になって気になって気になる
考えすぎて、授業にも集中出来ない…
先生からの、連絡もない
呼び出されることもない
先生が早退したあの日から、
私と先生は、ただの生徒と先生に戻ってしまった
もゆ
先生…
もゆ
最近、痩せたよね…
さら
私もそれ思った
さら
でも、もゆも最近痩せたよね
もゆ
え！？
もゆ
もゆも痩せた？笑
さら
うん
さら
喧嘩した訳でもなくて
さら
別れた訳でもなくて
さら
なんなのあんた達
さら
何があったのよーー！！
もゆ
わかんない…
もゆ
先生、もゆのこと嫌いになったかな…
さら
それはないと思うよ
さら
でも、なんだろ、
さら
もゆに、何か隠してる気がする
さら
もゆのこと、避けてる気はする…
もゆ
やっぱり、先生、もゆのこと避けてるよね…
もゆ
はぁ
もう、先生と全く話さない日々が続くと、
生きてる意味がわかんなくなるくらい、何においてもやる気が出ない…
せんせい…
お願いだから、避けないでよ…
泣きたいけど、本当に悲しい時って涙ってでなくて、
腹の居心地が悪くて
モヤモヤが一向に収まる気配がなくて
虚しくなる…
もゆ
今日こそは、先生に話しかけてみるね
さら
やっとその気になった
もゆ
いつまでもくじけてられないもんね
さら
うんうん！
コンコン
放課後、生物準備室のドアをノックした
もゆ
先生…
もゆ
安井です
もゆ
中入ってもいいですか？
有田 翔平
有田 翔平
あぁ
もゆ
し、失礼します
もゆ
先生、
先生の顔を見た瞬間…
涙がこみ上げてきた
大粒の涙がたくさんたくさんホロホロと
先生は、そんな私をギュッと、抱きしめてくれた
もゆ
先生…
もゆ
話がしたかった
もゆ
目を見たかった
もゆ
先生の体に触れたかったし
もゆ
またキスもしたかった…
どんどん声がかすれて
また涙がどっと出てくる
有田 翔平
有田 翔平
俺も…
私がやっと泣き止んでから、
先生は話しはじめた
有田 翔平
俺には、忘れられない元カノがいて
有田 翔平
年上の方なんだけど、
有田 翔平
その人はよくタバコを吸う人だった
有田 翔平
そんな、その人に憧れて、俺もタバコを吸うようになった
有田 翔平
タバコを吸う時はいつもその人のことを思い出してた
有田 翔平
でも、あの日、お前が俺にキスをした
有田 翔平
その時、思ったんだ
有田 翔平
お前とキスすることで、タバコが辞められるかもって
有田 翔平
タバコを辞めることは、その人のことを忘れられることと一緒で、
有田 翔平
タバコを辞めて、お前とのキスで、切り替えようと思ってた
有田 翔平
でも、あの日、突然、
有田 翔平
元カノのお兄さんから電話がかかってきた
有田 翔平
その電話は、元カノは、先が長くないと言う内容だった
有田 翔平
彼女は、俺に会いたがっていたらしくて、
有田 翔平
彼女が入院する病院へ急いだ…
有田 翔平
でも、遅かった…
有田 翔平
彼女は、俺が病院について丁度に息を引き取った…
もゆ
もゆ
わかった
もゆ
もういいよ話さなくて
もゆ
話してくれてありがとう
有田 翔平
お前のこと、ちょっと避けてて、ごめん…
有田 翔平
こんな感情で、お前を抱けないって思って…
もゆ
わかった
もゆ
じゃあ、もう、終わりにしよっか
有田 翔平
つづく
ハート500でづづき出します！
1、2話をまだ読んでない方は、ぜひそっちも読んでみてください！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
