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小さい頃から俺は霊的なものが見える
一概に霊と言っても確信はなく喋る事もない
ただそこにいるだけの存在 置物と大して変わらない
だから孤独が癒される事も、退屈が紛れる事もない
そんな事もいつしか気にする事はなくなった
そのうちに高校に上がっても消える事はなく、見え続けている
毎朝いつも通りの時間に起きていつも通りの時間に朝食を食べる
周りを見渡してみると今日は家の中にいるみたいだ
恐怖などは感じる事はなく、むしろ少し安心すると言ってもいい
しかし、流石に家の中にいるのは珍しく、気になってしまう
少し話しかけてみようか…
那月
霊?
那月
やはり喋る事はない
なんなんだよこいつら
気にするのをやめ、再び朝食を食べた
何事もなく朝食を食べ、家を出た
学校へ着くと、いつも通りの教室へ入った
キーンコーンカーンコーン
朝のチャイムがなり、いつも通り先生が眠たそうに入ってくる
先生
先生
先生
3時間後
その後特に誰とも交流せずただ黙々と授業を受けた
昼休みの前の最後の授業が終わり購買へ昼食を買いに行こうとした時だった
純夏
那月
那月
純夏
那月
那月
那月
純夏
那月
那月
純夏
那月
クラスが騒めく
那月
那月
那月
那月
那月
那月
那月
那月
そう考えているうちに昼休憩の終わりの時間を知らせるチャイムが鳴った
那月
那月
那月
那月
教室へ戻りまた入るのはなかなか緊張し、出なければよかったと後悔しながら扉を開けた
やはり皆俺に視線を向けた
それがいい意味でない事は見なくても分かる
当の本人である九条は何事もないように席に座っている
そんな九条に不満を持ちつつ午後の授業を受けた
勿論授業なんかに集中できないのは当たり前だった
放課後
談話室は旧校舎の二階にしかなく、俺は足早に向かった
談話室へ着くと扉は開いており、中には九条が座っていた
那月
純夏
那月
純夏
純夏
那月
純夏
純夏
純夏
那月
那月
純夏
純夏
那月
那月
純夏
那月
那月
純夏
那月
純夏
那月
那月
純夏
那月
純夏
那月
純夏
那月
那月
那月
那月
那月
那月
純夏
那月
純夏
純夏
那月
那月
純夏
那月
そう言って談話室を後にした
こんな下らない話をするために俺があんな目にあったと思うと無性に腹が立った
不機嫌のまま家に帰った
那月
那月
家の中を見渡しても朝いた霊はいない
那月
那月
そして30分かけて高校の課題を終わらせると夕食を済ませお風呂に入った
ふと、今日のことを振り返る
那月
那月
那月
那月
?
那月
突然奇声が街に鳴り響いた
那月
那月
那月
風呂の窓を見てみても声の主を確認できなかった
以降声は聞こえず1時間ほどが経過した
那月
那月
そう結論付けると、寝る支度を始めた
寝る支度を終えて、少し休みながらテレビをつけたが特にめぼしいチャンネルもなく、テレビを消した
寝るつもりが、突然無性にアイスが食べたくなりコンビニに行くことにした
近くのコンビニまではここから5分程度で行けるので結構都合がいい
家から出て歩き出した
今日の夜はやけに薄気味悪く、なんだか少し不気味だった
少し考え、その理由がわかった
あたりを見渡しても霊が一体もいない
那月
那月
コンビニまで勢いよく走った
恐怖を逃すためと言ってもいいだろう
とにかく走った
コンビニの光を見ると何故だか安心した
店内に入るといつも通りアイスコーナーへ行った
那月
那月
那月
那月
那月
無事に買い終えると行きの薄気味悪さは感じず、ウキウキしながら帰路を辿った
少し歩いた時だった
?
那月
那月
ふと後ろを振り返った
すると得体の知れない物体が猛スピードで俺に向かってくるのがわかった
驚きで立ち尽くしていたがすぐに逃げなくてはと感じだ
だがすでに遅く実行する前にその物体に吹っ飛ばされた
那月
幸いにも吹っ飛ばされたところが茂みだったこともあり、大事には至らなかった
意識は朦朧としていたが
ぶつかったそいつが化け物だと知るのに時間は掛からなかった
何がなんだか分からなかったが 恐怖だけはしっかりと感じだ
その化け物はゆっくりと歩いてくる
那月
間違いなく逃げれない
いよいよ死を覚悟した…時
パン!!
?
銃声のような音とともに化け物は再び奇声をあげ逃げていった
那月
何がなんだか分からなかったが
月夜に照らされた九条純夏の姿は しっかりと見えた