狭く、暗く、無機質な部屋 まるで捕まった罪人のような気分になる
ホワイトハッカー
はぁ
どうして、こんなことになったのかな
どうして、こんなことになったのかな
ホワイトハッカー
(誰がやったのかは分かるけど)
?
黛さ~ん
ほら、噂をすればなんとやら
早速一人目の犯人がやって来た
社長
黛さん朝御飯ですよ
一緒に食べましょう?
一緒に食べましょう?
ホワイトハッカー
いらない
社長
でも最近なにも食べていませんよね
そう答えればとても悲しそうな顔をする
社長
みんな心配してしておりますよ
ホワイトハッカー
(どの口が言う)
苛立ち半分、呆れ半分 ため息をつきそうになる。否、普通にため息を吐く
ホワイトハッカー
そう思うなら早く此処から出して
社長
それは無理ですね
ホワイトハッカー
………あっそ
期待なんてしてない 何度も繰り返したこの会話飽きてしまう
ホワイトハッカー
とにかく、食べるつもりはないから
ホワイトハッカー
どっか行って。家に帰して
社長
分かりました
でも、次は食べてくださいよ
でも、次は食べてくださいよ
返事は無し、 ハヤトさんを無言で睨み付ける
こんなにも抵抗する気力が残ってた、なんて自分自身でも驚きだ
社長
それでは失礼しました……
言葉を残し部屋から出る
ホワイトハッカー
ましな方なんだよなぁ
ハヤトさんは
ハヤトさんは
この中で一番狂っているのは……
?
まゆ
また社長困らせたの~
また社長困らせたの~
ホワイトハッカー
(コイツなんだよな)