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もし、と考えてしまうのが この頃の悩みだ。
私のせいで、苦しみ続け、必死に もがく大切な人を見て、
ついそんなことを考えてしまう。
でも、
でも、もしも。
もしも魔法が使えたなら、 あなたなら何をしますか…。
朝、あなたの部屋にいる。
あなたはまた、夢にうなされて いる。
私
そして、まず。
私
あなた
きっとあなたは私の存在に 気付かない。
当たり前。 なのに、
いつも、少し苦しい。
私
少し寂しく、 私の言葉は空気に溶けていった。
あなた
あなたは毎朝、 私の写真を見ながら 物思いにふけっている。
あなた
無表情なあなたの目は、 少し濡れていた。
あなた
まっすぐ歩くあなた。
何を思い立ったのか、 急に坂道を駆け下りた。
それを見て、少し笑ってしまう。
あの頃の、私のようだ。
あなた
あなたが言った。
でも、
私
つぶやいた言葉は やっぱりあなたに届かなくて。
私
私
私
私
私
私
そうだ。
私は飛び降り自殺しようとして、 それを止めようとしたあなたを 振り切るために 「あなたのせい」 と、ウソをついた。
私
私
私の目から温かいしずくが とどめなくあふれてくる。
私
私
私
私
あなたには、
何を言っても聞こえない。
でも、口と目から言葉と涙は どんどん溢れて止まらない。
私
いまさら謝っても遅いのに、 届くはずないのに、
私はずっと、謝っていた。
あぁ、神様。
もしも私に魔法が使えたなら、
もう一度、あなたと笑い合うことを 私は望む。