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大黒

秋澄風くん。ごめんね急に呼び出して

秋澄風

いえ。なんですか?

大黒

もしかして、他人に触られるの怖い?

秋澄風

え?

大黒

ほら、陽葵ちゃんが秋澄風くんに触ろうとしたら身を引いたし

大黒

瑠伊くんに腕触られた時も表情が硬かった

秋澄風

いや、そんなことないですよ。ちょっとびっくりしただけで

大黒

そう?でもその2人は秋澄風くんとスキンシップ多いよね

大黒

今更びっくりすること、ないんじゃないかな?

秋澄風

(全部お見通しって…何者?)

秋澄風

大黒さんって…

大黒

大学で人の心理を学んでるんだ

大黒

だからフリースクールの先生にもなったんだけど

秋澄風

なるほど。それは勝てないですね

大黒

何かあった?

秋澄風

…(待って今思ったけど話せる話題じゃなくない!?)

秋澄風

(だって犯されたんだよ!?連れ去られて!)

秋澄風

(なんかちょっとはずいし、気持ち悪いって思われるかもだし)

秋澄風

(なんて誤魔化そう…)

秋澄風

(こーゆー時黎がいたら、上手くかわしてくれるのに)

大黒

ごめん、話したくないならいいんだよ?

秋澄風

あ、はい…

大黒

じゃあ、人に触られるのは怖い?

秋澄風

(。_。`)コク

大黒

黎さんにも?

秋澄風

はい

大黒

この事、黎さんは知ってる?

秋澄風

知らないですけど…言うんですか?

大黒

今秋澄風くんの身に起きてるのは立派な病気だ

秋澄風

えっ、病気…?

大黒

そう、接触恐怖症っていう病気

秋澄風

恐怖症…?

大黒

他人に触れることに強い恐怖心を持つ病気だよ

大黒

何か大きなきっかけがあれば、誰でもなる

秋澄風

でも、それって自然に治りますよね…?

秋澄風

聞いたことはないけど、自然に治せますよね…!?

大黒

…恐怖症は治せないことが多い

大黒

しっかりとしたカウンセリングを受けないと治らない

秋澄風

そう、ですか…

大黒

病院にいくなら、保護者である黎さんに着いてきてもらわないといけない

大黒

君はまだ、未成年だから

秋澄風

でも、黎に心配かけたくない…

大黒

子供は、心配かけさせていいものなんだよ

秋澄風

怖いです…呆られるんじゃないかって…

大黒

呆れるなんて、そんなことないよ

大黒

後天的な恐怖症は本当に大きなきっかけじゃないとならない

大黒

秋澄風くんには、怖い思いがあったんでしょ?

大黒

呆れるなんてありえない

秋澄風

大黒

もし自分から言うのが嫌なら、俺から黎さんに

秋澄風

いや、自分で言います

秋澄風

もう中2だし、自分で出来ることは自分でします

大黒

そっか

大黒

頑張ってね

(秋澄風がフリースクールに行ってから、日中が暇になった)

何しよっかなー…

ゴンッ

いって…

秋澄風

バカなの…?

…え?もうそんな時間?

秋澄風

もう4時だよ

うっわ昼飯食ってねぇ

秋澄風

うわ…

弁当箱ちゃんと出したか?

秋澄風

出した

秋澄風

(どうしよう…言わなきゃ)

秋澄風

(でも、どうやって?黎は信じてくれる?)

秋澄風

(もし、嘘だって思われたら…)

秋澄風?どうかしたか?

秋澄風

黎、俺に触ってみて

…え、は?どうした急に

秋澄風

いいから!

(頭でいいか…)

スッ

秋澄風

ビクッ

…秋澄風?

秋澄風

…ごめん、その手下げて

お、おぉ…

秋澄風

こうやって、他人に触られたり、触られるってわかったりすると体が勝手に強ばるんだ

秋澄風

呼吸が苦しくなって、怖くなる

秋澄風

今まで言えなかったけど、昴に襲われてからずっとそうなんだ

接触恐怖症か

(確かに、あいつにあんな事されたら誰でもそうなるだろ)

(ましてや、初めての未成年に)

秋澄風

隠しててごめん…

いや、俺気づいてたし

秋澄風

…は?

全部気づいてて、大黒さんに相談した

あとは〜、フリースクールの子達も。協力してくれた

秋澄風

みんな、知ってたのかよ…

大人をなめんなよ?ガキが

秋澄風

ガキじゃねぇよ…

ま、接触恐怖症は地道に治していこうぜ

な?

秋澄風

うん

秋澄風

(大人には敵わないや)

秋澄風

ってか、お前俺に隠し事多くね!?なんかウザイ!

なんでだよ、良いだろ別に
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