津島修治
津島修治
今でも弟に言われたこの言葉が脳裏に残っている。
あまりにも悔しそうで悲しそうで辛そうな声色に、
自分の罪を真正面から突きつけられて、あまりにも申し訳なく思った。
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
津島修治
津島修治
津島修治
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
津島修治
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
津島修治
胸が、押しつぶされそうだった。
苦しくて悲しくて仕方がなかった。
まだ幼い弟にこんな辛い決断をさせて、
生きたいばかりに、周りを傷つけてしまった。
それが、あまりにも申し訳なくて、悲しくて仕方なかった。
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
こんなお願いをする自分がたまらなく憎たらしく思えた。
自身で蒔いた種なのに、
こうして報われようとするなんて、
なんて浅ましくて図々しいんだ。
津島修治
弟は力いっぱい抱きしめてくれた。
嬉しくて嬉しくて涙が出た。
その分、罪がわらわらといましめる。
アバドン
宵の刻。
目の前には契約を交わした悪魔の姿がある。
この時はまだ、彼にも申し訳なく思っていた。
人間のわがままで悪魔の嫌う修道院に行かなくてはならないのだから。
契約したのも願ったのも、すべてフョードルだから、アバドンはいわば被害者だった。
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
アバドン
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
アバドンはふとふんと笑った。
アバドン
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
アバドン
アバドン
アバドン
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
アバドン
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
アバドン
アバドン
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
アバドン
アバドン
フョードル・ドストエフスキー(幼少期)
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
アバドン
さあっと、血の気が引く音がした。
もう、逃げられぬと。 この毒牙からは逃れられぬと。
すべては己が犯した“罪”なのだから。
あの後すぐにシュウジの用意した馬車に乗り、
丘の上の修道院に入った。
そこでフョードルは洗礼名を言い渡されたが、
どうあがいても、フョードル以外の名はあらわれなかった。
それらはすべてフョードルが悪魔と化していたからだった。
そのことを悔やみに悔やみ、毎日、礼拝室で祈りと懺悔を捧げていると、
聖母マリアがフョードルにささやいた。
“後悔しておられますか?”
と、優しい声だった。
フョードル修道士
“わたくしはマリア。 今日は、あなたをあわれみにまいったのです。”
フョードル修道士
“ええ。あまりにも可哀想でしたから。”
“あなたには神聖な魂を捧げましょう。”
“ですが、あなたの体にその魂が入るには、あなたは強すぎます。”
“ですから、この世の誰より清く美しい魂を二つ捧げましょう。”
“一つは“今”のあなたの息子として。”
“そして二つは“未来”のあなたの友として。”
フョードル修道士
フョードル修道士
“申し上げましたでしょう? あなたをあわれみにまいったと。”
フョードル修道士
“いいえ。それは違います。”
“たしかに、あなたは禁忌を犯した。 ですがその程度で、あなたが我が父の子だという事実が覆りはしません。”
“わたくしは、こうして、誤った道を進んだ者に救いの手を差し伸べているのです。”
“ですから、あなたのこの恵みは我が偉大なる父から贈り物なのです。”
“自分の価値を見誤らないでください。”
“あなたは父の子。偉大なる我が父の子。”
“……今すぐ、自身の部屋へと戻りなさい。 父がくださったら命が産声を上げていることでしょう。”
フョードル修道士
フョードル修道士
フョードルが何か言葉を発する前に、その聖母マリアの姿はなくなっていた。
見上げると、そこには聖母マリアの像がたっていた。
声の持ち主は、このマリア像だったのだろうか。
そしてフョードルは弾かれるように自室へと戻った。
扉を開けようととってに手をかけた時、
小さな赤子の力強い声が聞こえてきた。
慌てて扉を開けると、そこには
フョードル修道士
真っ白な髪をした可愛らしい赤子がベッドの上で産声を上げていた。
フョードル修道士
フョードルはその赤子に近づき、その赤子を抱き上げた。
小さい体の割にはずっしりと重く、命の重みを感じた。
フョードル修道士
フョードル修道士
フョードル修道士
ドロフェイ、間違いなくあなたは、“神からの贈り物”でした。
自分が捨てた愛しい人と同じ名字を、あなたにつけてやりたくなるほどに。
ニコライ・ゴーゴリ
アツシ・ドストエフスキー
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
シグマ
シグマ
アツシ・ドストエフスキー
コメント
7件
もう我が一生に悔いないわ………豚骨ラーメンとアイス3個食べ切った時くらい悔いない。
まってまぁぁあす!!!