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他国の王女
きんとき様、お誕生日おめでとうございます。
きんとき
ありがとうございます
他国の王子
おめでとう。きんときさん
きんとき
ありがとう
…
他国の王女
きんとき様？顔色がよろしくないようですが…
他国の王女
大丈夫なのですか？
きんとき
あ、うん！大丈夫だよ！
他国の王女
そうですか？お水をもらいに行ってきましょうか？
きんとき
いや、自分でとってくるよ
俺はその場から離れて大広間を出た
ふう…。
きんとき
はあー
疲れた。パーティーは正直苦手だ。
きんとき
スマイルは、何してるかな…
俺はスマイルの事が頭から離れなかった。
スマイル
綺麗…
夜の海を地上でみるのは初めてだ。とっても綺麗…
メイド
スマイルさん、海がお好きなのですか？
スマイル
はい
メイド
そうなんですね。私も海が大好きです。
メイド
きんとき様も海が大好きなんですよ
スマイル
へえ
メイド
ですが、航海は3ヶ月に1回しかさせてもらえないんです
？
スマイル
なんでですか？
メイド
昔、国王のきょうだいが航海にでてお亡くなりになったんです。
メイド
それから海は恐れられたのです。
メイド
そして、国王の兄弟を殺したのは、人魚だと言われ続けています
は？？
スマイル
人魚への風評被害です
メイド
ええ、知ってますよ
メイド
人魚はそんなことしない。わかってますよ
スマイル
…なんで
メイド
私、人魚に会ったことがあるんです
スマイル
え⁈
まじか…。 人魚に会ったことある人ってどのくらいいるんだろう
メイドさんはクスッと笑った
メイド
なーんちゃって
メイド
嘘ですよ
スマイル
え
スマイル
じゃあ、なんで
メイド
私、子供の頃、人魚になりたかったんです
スマイル
そうなんですか
メイド
はい。人魚って、空想生物だと思いますか？
スマイル
いいえ。人魚は確実にいます
メイド
私も同じ気持ちです。人魚はいる。
メイド
でも、証拠がないからそんなこと言えない。
メイド
家族にも友達にも、お前はバカって
メイド
そんな空想生物を信じるなんて、イカれてる
メイド
って言われてきました。
メイド
でも、空想生物だとしても、私は人魚を信じたいです
スマイル
そうなんですね。
スマイル
ありがとうございます。
メイド
？
メイド
どうしてですか？
スマイル
人魚を信じてくれて、
スマイル
ありがとう
メイド
！
メイド
もちろん、信じますよ
この地上には人魚の悪い噂が絶えないである。
そんな中でも人魚を信じてくれて俺は嬉しい
メイド
そろそろ肌ざむくなってきましたね
スマイル
そうですね
メイド
戻りましょうか
スマイル
はい
戻ったら、きんときがいた。
スマイル
あ、きんとき
きんとき
ん？ああ
きんとき
スマイル
スマイル
どうしたの？
スマイル
なんか、顔色悪いよ？
きんとき
あはは…
メイド
きんとき様は、パーティーが苦手なのですよ
スマイル
そうなんですか
スマイル
俺も苦手。
スマイル
誕生日を祝われるのは、得意じゃない
俺がそう告げると、2人はえっと顔をした
俺またまずいこと言った？
きんとき
あ、そうだ！
きんとき
スマイル！
スマイル
ん？
きんとき
明日、街に行って遊ぼうよ
スマイル
街…！
スマイル
行きたい！
きんとき
じゃあ明日街に行こ！
きんとき
約束ね！
スマイル
うん！
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