祁答院一高
あ、どうも、祁答院一高(けどういんいちたか)、脚本家で、一応仮名ということでお願いいたします
祁答院一高
これは、ある人の復讐話として捉えてくれれば、かまいません
森田一巳
どうもはじめまして
祁答院一高
は、はぁはじめまして
森田一巳
三山かりんのマネージャーです
祁答院一高
あ、あぁ
三山かりん、今度の劇場の主役の子役だ
ん?
祁答院一高
そうでしたか、で、何かあったのでしょうか?
森田一巳
あ、いえ、一応、脚本を貰えたら貰おうかと
森田一巳
思いまして
祁答院一高
あぁ、なるほど…
祁答院一高
ちょっとお待ちください
ウシミ
誰だったん?
祁答院一高
ん、いや、なんか、子役のマネージャーとか言ってるんだけどさ、嘘っぽくてさ
ウシミ
あぁ、じゃあ行ってくる
祁答院一高
はーい
森田一巳
あ、あれ、脚本家の人は?
ウシミ
(悪魔なので、人の記憶も読めるのであーる)
ウシミ
なるほど…、森田美里さんのお父上様ですか
森田一巳
なっ
ウシミ
出世の物欲いただきます
森田一巳
あがぁっ
ウシミ
(欲を食べると、真人間になる)
ウシミ
(というより、なにかが欠落した人間になる)
森田一巳
なにを、してたんだ、帰るか
三山かりんは天才子役として抜擢された