七晴
(……あ、誰に指示されなのか聞いてなかったな)
七晴
(まぁ、いっか)
七晴
(いずれわかるだろーし)
ラムリ
主様大丈夫ですか!?
ラムリ
さっきのワイン飲んでません!?
ラト
どこの馬の骨が主様にあんなことを?
七晴
大丈夫だから心配すんなよ
七晴
(それよりあの毒…)
七晴
(あれは作るのが大変な毒だ)
七晴
(材料、時間、労力、全てが必要になる毒だ)
七晴
(それほど強力な毒を、誰がどうやって手に入れた…)
七晴
(私は毒に耐性があるが、あいつらは、きっと…)
ベリアン
主様ッ!大丈夫ですかッ!?
七晴
だーから、大丈夫だっつってんだろ
ルカス
一応、念の為後で診察するよ
七晴
はいよ
フィンレイ
七晴
七晴
お、中央の当主様
フィンレイ
なぜ毒が盛られたのか、説明してくれ
七晴
……
七晴
これはあくまで私の憶測にすぎない
七晴
それを頭に入れておけよ
フィンレイ
あぁ、わかった
七晴
……私に毒入りワインを渡した奴
七晴
あいつは、誰かに指示されてやったと私は観ている
七晴
まず、私個人を恨んでる奴はあまりいねぇーと思う
七晴
だから、狙われることはないはずだが
七晴
あるとすれば、
ルカス
前の主様、
七晴
…あぁ、そうだ
七晴
私は奴の娘
七晴
奴に恨みがある者なら、即座に狙うだろ
七晴
で、指示した奴は、親父を恨んでるか、私を恨んでるかのどっちかだ
七晴
相手がわからない以上、私は何も出来ねぇー
ベリアン
前の主様を恨んでいるなら、納得いきますが
ベリアン
主様自身を恨んでいるというのは、なぜですか?
七晴
……例えば、悪魔執事の主様になりたかった、としたら?
フィンレイ
!?
フィンレイ
なるほど
七晴
で、そこで問題だ
七晴
あの毒は強力で、手に入れるにもそれほど簡単ではない
七晴
なら、どーやって手に入れたと思う?
ユーハン
毒を高額で買い取った、もしくは自ら作った、ですか?
七晴
後者だな
七晴
あれはこの世界で作るのは難しいやつだ
七晴
作るにしても、簡単ではない
七晴
なら、それほどの資金と地位などがなければ出来ない
七晴
となると、相手はだいぶ絞られてくる
ルカス
貴族の中で地位が高く、悪魔執事の主候補に上がっていた者
七晴
中央の当主様、調べられるか?
フィンレイ
その点に関しては問題ない
七晴
あ、それと
七晴
後で親父の被害にあった奴らのことも教えてくれ
フィンレイ
…わかった
七晴
よーし
七晴
私もやることをすっか〜
ベレン
やることって?
七晴
(フッ
七晴
決まってんだろ?
七晴
今後、同じことが起きねぇよーに
七晴
どっちが上か、わからせるんだよ(ニヤッ
フィンレイ
くれぐれも、危険なことはしないように
七晴
……はぁーい
七晴
あー、ここらへんでいっか〜
ハウレス
主様!危ないですよ!
ボスキ
早くこっちに来い!
七晴
心配すんなよ〜
七晴
お前ら執事は揃いも揃って…
七晴
ま、私が倒れたらそんときはよろしくな(笑)
ハウレス
…はい
ボスキ
ったく
七晴
(ニコ
モブ貴族
悪魔執事の主が、なぜあんなところに?(ヒソヒソ
モブ貴族
きっと誰かを誘惑しようとしてるんだわ!(ヒソヒソ
モブ貴族
こっちの身にもなってみろよな〜(ヒソヒソ
七晴
チッ
七晴
おいてめぇら!!
七晴
さっきから何ヒソヒソ話してんだ!?
七晴
文句があんなら、はっきりと!デケェ声で!相手に直接言えよなぁ!?
七晴
それに、私はこんなくれぇで落ちるほど、馬鹿でも阿呆でもねぇ!!
七晴
私はヤクザの孫娘、如月七晴!
七晴
そして、悪魔執事の主だ!!
七晴
あ、そうそう
七晴
私の執事に随分と面白ぇことしてくれたなぁ〜?
七晴
クソ貴族の皆さぁ〜ん?
七晴
この落とし前はきっちりとしてもらっからな!!
七晴
あ、4貴族様?に言っても無駄だぜ?
七晴
もう私の手中に収めちまったからな(笑)
モブ貴族
なッ!?
モブ貴族
あの4貴族を…!?
モブ貴族
う、嘘だろ!?
七晴
(笑)
七晴
いいか!
七晴
執事達に手ぇ出したら、ただじゃ済ませねぇからな
七晴
(グラッ
七晴
あ、やべ
ハウレス
主様ッ!!
ボスキ
主様ッ!!
七晴
うわ…!
ハウレス
あんなところで立たないでください!!
ボスキ
命知らずにも程があるだろ!?
七晴
……ハハッ!(笑)
七晴
わりぃわりぃ(笑)
なぜか執事達に嫌われたので、こっちも嫌ってやろうと思います
___28話.