TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

裕也

長ぇよな…ごめん

裕也

でも、実はまだ続きがある

裕也

この話の続きは、今起きている連続殺人事件に関わることだ

愛佳

そうなの?

裕翔

じゃあ、話してくれ

裕也

裕也

(続きを話した事がバレれば、俺の命は無いが)

裕也

(2人には幸せになってもらうか…)

裕也

わかった、話すよ

裕也

それから数ヶ月後、彩花は死んだんだ…

ー・・・ー

彩花が死んだ日

俺は暗い夜道を一人で歩いていた

高校生になったことを理由に家出をし、 毎日毎日悪い仲間とつるんでいた

家族も仲が良かった友達も彼女も

…全て失った

こうなってしまった以上、 もう引き返すことなどできなかった

悪い仲間と一緒に殺人まで犯した俺は

罪悪感に苦しみ どうしようもなく辛くなると

失った人を思い浮かべて泣いていた

それでも、俺の目的は変わらなかった

裕也

絶対に復讐してやるんだ…!

と、そうつぶやいた時だった

イヤァーーーーーーーーーーーー!!!!!

近くで女の悲鳴が聞こえた

裕也

この声…彩花か!?

だ、誰か…!

誰っ、かぁ…!

裕也

待ってろ!今行く!!

猛ダッシュで走り 声主のもとへ向かった

無我夢中だった

でも、不安でもあった

この声の主が本当に彩花だったら…

そう思うと、身の毛がよだつのだ

裕也

あっ!居た!!

裕也

って…嘘だろ?

そこに倒れていたのは

すでに虫の息の、赤黒い液体…血塗れの

ー彩花だったー

彩花

ゆう…っや…

裕也

無理して喋るな!!

裕也

出血がひどくなるだろ!?

彩花

どっちみち…同じっ、こと、だよ…

彩花

だから…さい、ごに…言わせ…って

裕也

何…?

彩花

今もっ、好き…

裕也

え…?

彩花

好き、だよっ…ゆうと…

裕也

俺もだよ…

裕也

今も俺は彩花が好きだ

彩花

良か…った

裕也

だから死ぬな!!

裕也

救急車呼ぶから、来るまで耐えてくれ!!

裕也

病院も付き添うから!!

彩花

あの、ねっ…

彩花

私っ、ゆうとに会えて…

彩花

本当に…よか、った…

裕也

俺もだし嬉しいけど、これが最期みたいな言い方やめろよ!

彩花

最期、だからっ…

彩花

ありがとっ…じゃあ、ね…

彩花

ゆう、と…

そう言うと、彩花は穏やかな笑顔で 息を引き取った

裕也

彩花!?彩花っ!!!

裕也

話足りないこと、聞き足りないこと、

裕也

行き足りない場所も、やり足りないことも…

裕也

まだまだ沢山あったのに…!!

泣きながら救急車を呼んだ

数分間、彩花の亡骸を見つめていると

こちらに向かって走ってくる 足音が聞こえてきた

裕也

(殺人犯が現場に戻ってくるってよくある話だよな…)

裕也

(まさか、、)

振り返ってみると、そこには

血塗れのナイフを持っていて

返り血を浴びたかのように 服も血塗れな人がいた

その人は中年の男性で

左手の中指には シルバーリングをはめていた

血塗れな人

その子はもう死んだんだろう?

血塗れな人

残念だったな

血塗れな人

まぁ、俺はそんなことどうでもいいけど!

どうでもいい、だと…?

俺の中で、怒りがふつふつと 湧き出してきた

だが、それと同時に

もしかして…と思うことがあった

裕也

(彩花の死体の傷口と、母さんの死体の傷口…)

裕也

(どちらも、形や場所,深さがほぼ同じだ)

裕也

(ということは…)

裕也

裕也

お前が犯人なんだろ?

血塗れな人

は?何言ってるんだよw

裕也

同じなんだよ!

裕也

昨年のクリスマス・イブに死んだ女の傷口と

裕也

今死んだ女の傷口が…。

血塗れな人

血塗れな人

あー、あの時か

血塗れな人

たしかに殺したさ

裕也

なんでっ!
なんでだよ!!

血塗れな人

なんでも何も、綺麗だったからさ

血塗れな人

今死んだ女も俺が殺したよ

血塗れな人

あまりにも可憐な美少女だったからな

あぁ、ダメだ

こいつは平然としている

俺の大事な人を2人も殺したのに

裕也

(…許せねぇ…!!)

ガッ‼

気が付くと俺は、ナイフを奪い取って

血塗れな人

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

血塗れな人

ゆっる、して…

血塗れな人

ゆるして…くれ…

パタリ…

ーこいつを殺していたー

それから数分後、救急車が来た

その後、警察がやってきて

俺は逮捕された

ー・・・ー

裁判官

被告人に、懲役5年執行猶予3年半を言い渡す。

なんとか執行猶予はついたものの

俺は更に絶望に溺れていった

ー・・・ー

裕也

その後、俺は
ある人に出会った

愛佳

誰に…?

裕也

俺が殺した殺人犯の娘に。

裕也

そいつの名前は…

裕也

裕也

凛子だ。

この作品はいかがでしたか?

156

コメント

2

ユーザー

ありがとうございます✨m(_ _)m お礼に私も押しますね!

ユーザー

❤️100個押させていただきました!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚