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ある朝、朝日が彼を起こすように窓からすり抜けていた……

🇫🇷

んん……もう朝?

🇫🇷

……今日はどうしよう

🇫🇷

今日は特に何も無いし……

🇫🇷

しかも何故か絵を描きたい気分じゃない……

🇫🇷

……ちょっと暇つぶしするかぁ

その日は、特に何も無い平穏な日常でしかなかった。

彼はベランダに行き、その場所から多少の人混みの景色や街の景色を見ながら手製のコーヒーを飲んでいた

🇫🇷

この外の景色…久しぶりに見るなぁ

🇫🇷

いつも絵を描いてるのもあって、全く外出してなかったし……

🇫🇷

それに……外の空気ってこんなにも清々しいものだったなんて……

🇫🇷

やっぱ、平日なのもあって人混みが凄いな……

🇫🇷

普通の人は大体平日とかでどこかに行ったりするものだけど……

🇫🇷

僕はそうにも行かなくなったなぁ……

🇫🇷

あの日から……僕は「怖がり者」になってしまった。

🇫🇷

そう…その日から……僕の日常が一変したんだ……

🇫🇷

…………

🇫🇷

……なんか、物足りない感じがするなぁ……

🇫🇷

ベランダの景色を見ながら手製のコーヒーで一息つくのが趣味なのに……

🇫🇷

どうも……何かが……?

🇫🇷

……はぁ、あいつを呼んでみるか。

それから数分後、彼はある人物をメールで呼び出し、その人がくるのを待っている間、色んな準備をした。

それから数十分後……玄関からノックする音が聞こえた

🇫🇷

お、来たみたい……

🇬🇧

あなたから呼び出されるなんて、あの日以来ですね。

🇬🇧

それで、今日はどうされたんです?

🇫🇷

ちょっと……今日は絵を描く気分じゃなくってさ……

🇬🇧

へぇ……芸術家にもそういう「気分」ってのがあるんですね

🇫🇷

「気分」と言うより、芸術家の「休日」と言って?

🇬🇧

あ、すみません。

🇬🇧

あなたのような「芸術家」だからそういうのもあるのだなってw

その時のイギリスは、どこかフランスを皮肉っているような言葉だったが、フランスは……

🇫🇷

ふふ、久々に聞いたなぁ……僕に対する皮肉の言葉

🇬🇧

皮肉?私はそのようなつもりは無いですよ?

🇫🇷

まあ、君がそうでも他の人からしたらそうなんだけどね笑

🇬🇧

まあ、それはいいとして……

🇬🇧

それで私を呼んだのは一体どういう理由で?

🇫🇷

もしかして、僕がそういうのをするとでも?

🇬🇧

ええ、「いつもの」あなたならね……

🇫🇷

僕の事どんな目で見たらそうなるの?w

🇫🇷

まあ、君を呼んだのはちょっと暇だったからだけだよ

🇬🇧

ただ単に暇つぶしがしたかったって事ですね……

🇫🇷

うん、それに……

🇫🇷

また久しぶりに君とちゃんと話がしたかったんだ……

🇬🇧

なるほど……

🇬🇧

まあ、あの日以前から話をしなかったし、それにあの日に関しては……

🇫🇷

うん……あ、紅茶入れてくるの忘れてた。

🇫🇷

ちょっと入れてくるね。

🇬🇧

はい

フランスは台所に行き、紅茶を入れようとしたが、久しぶりに客人が来たのもあって、入れ方さえ忘れていた。

その為か、かなりの時間を有してしまったり、水の量やイギリスの好きな味の紅茶にしようとしたが、結局できなかった

🇫🇷

ごめん、イギリス……

🇫🇷

久しぶりに作ったものだから、ちょっと手こずっちゃって。

🇬🇧

いいですよ。

🇫🇷

…………

🇬🇧

…………

二人はまるでお互いが初対面かのように、沈黙の波が彼らを覆った だけど、そんな事はまるで瞬く間のように過ぎた

🇬🇧

……フランス

🇫🇷

ん?

🇬🇧

前々から少し気になってたんですが……

🇬🇧

いつから絵描きを始めたんです?

🇫🇷

えっと……それは僕が理想の絵を描き続けて来た方?

🇬🇧

いいえ、それよりも以前の方です。

🇫🇷

あぁ……そっちね。

🇫🇷

そうだね……結構前々からやって来たからいつからかははっきりとは覚えてないや

🇫🇷

だけど……その時は趣味感覚でやってきたんだけど……

🇫🇷

……「あいつ」が死んでから、それじゃなくなったんだよね……

🇬🇧

?……あいつとは?

🇫🇷

ほら、あいつはあいつだよ……

🇫🇷

君がちょくちょく顔を出てたっていう……

🇬🇧

あぁ……あの人ですか……

🇬🇧

確かに、あの出来事以来色々とありましたね……

🇬🇧

……そう……色々と……

🇬🇧

まるであったものが気づけばなくなっていたような……別の物に変わってしまったような……そんな感じ……(ボソッ)

🇫🇷

ん?どうかした?

🇬🇧

いえ、何も……

🇫🇷

…………

🇬🇧

…………

また沈黙の波が2人を包み込む。いつもなら沢山話せる仲なのに、この日だけは不思議とそうではなかった……

お互いに関しては……昔からよく知っているのに、その時だけは何故かそうじゃないような……空間になっていた。

フランスが持っていた紅茶を置いた瞬間、紅茶はその反動で波紋を作り、まるでその波紋が沈黙を打ち破るかのように、またイギリスが……

🇬🇧

フランス……

🇫🇷

ん?……

🇬🇧

あの日以来、無茶をしてませんか?

🇫🇷

ううん、毎日描く訳でもないからそこまで無茶なんてしてないよ。

🇬🇧

そうですか……それならいいんです……

🇫🇷

ねぇ……またあの日と同じ質問になるけどさ……

🇫🇷

僕を助けた本当の理由って?

🇬🇧

…………

🇫🇷

君はあの時、「助ける理由なんてない」とかって言ってたけど……

🇫🇷

なんか……君らしくないなって思っててさ……多分パニックで咄嗟に思いついたのかな?って思っちゃって……

🇬🇧

はぁ……よく分かりましたね……

🇬🇧

私は、正直に言えば人を助けるのは趣味ではない……

🇬🇧

むしろ、人を蹴落とす方が適しているのは「一応」自覚しています。

🇫🇷

(一応……自覚はしてるんだ)

🇫🇷

(てか、蹴落とすだけではないと思うけど……)

🇫🇷

それじゃ……なんで?

🇬🇧

……はっきりとした理由はないですが……

🇬🇧

ふと重なってたんです……あの時の「あなた」と……

🇫🇷

…………は?

🇬🇧

あ、すみません……訳の分からないことを言って……

🇫🇷

…………

🇫🇷

いいよ、大丈夫。

🇬🇧

あと、今日はありがとうございます。

🇫🇷

ううん、全然……

🇬🇧

それでは、私はここで……

🇫🇷

うん、またね!

その時のフランスの笑顔を見たイギリスは、何を思ったのかどこか寂しそうな笑顔を見せながら、帰って行った……

それから数日後……彼は久しぶりに地下室へ行き、また絵を描きに来た…… だが、その彼と言うのは普段の「彼」ではない別の彼だった……

🇫🇷(芸術家)

…………

🇫🇷(芸術家)

久方ぶりだな……ここに来るのは……

🇫🇷(芸術家)

あいつに助けられたのはあれだったが……

🇫🇷(芸術家)

「あの時の「あなた」と重なってる」……か……

🇫🇷(芸術家)

……まあ、そんな事よりも自身の理想を追い求めなければ……

🇫🇷(芸術家)

自分の存在意義が分からなくなる……

あの日……イギリスが言っていた言葉に引っかかりを持ちつつも、その芸術家は絵を描こうとした。

🇫🇷(芸術家)

…………違う……

🇫🇷(芸術家)

…………これも違う……

🇫🇷(芸術家)

…………何故だ……何故だこうなる?!

🇫🇷(芸術家)

……あの日以来……僕の才能は……衰えたのか……?

🇫🇷(芸術家)

いや、そんなことは……!!

もがきながら、自分自身に問いかけながら、彼は絵を描き続けた。今の自分に才能が衰えたという……「現実」から逃げるように……

しばらくして、ある程度の落ち着きを持つようになった時……彼は、別の誰かの気配を感じた……

???

随分荒れてるねぇ……大丈夫?

続く……

「理想」を求め続けるArtiste

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コメント

9

ユーザー

フランス二重人格なのかな? ヤバい気になる。

ユーザー

最後の🇫🇷の怒ってる(?)ところがなんか似てる⬅気にするな☆それと今回も神!

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