赤
水
白
水
放課後、門の前でりうちゃんと 初兎ちゃんと分かれる
普段ならここで僕も 家路に着く
だが今日は違う
いふくんと放課後に デートする約束をしているのだ
水
いふくんがやってくるのを 今か今かと待つ
放課後に6人で遊びに 行ったことはあるが、 二人きりでは初めてだ
青
水
水
いふくんがこっちへ 駆けてきている
さらりとした青い髪が風で揺れる
青
水
青
青
水
青
カランカラン
店員さん
店員さん
青
店員さん
青組
店員さん
青
僕らがやってきたのは最近人気なカフェ
なんでもパンケーキとコーヒーが 絶品らしい
店員さんと話すのを全ていふくんに 任せてしまって申し訳なくなる
でもオシャレなカフェなんて ほとんど来たことがないから助かった
もしかしたらいふくんに 見抜かれていたのかもしれない
真意はわからないけど 優しさを素直に受け取っておこう
水
青
ペラペラ
水
青
青
水
見本の写真がどれも 美味しそうで悩んでしまう
甘い系も美味しそうだし、 ご飯系も美味しそうだ
水
青
水
青
結局二人とも甘いものを頼むことにした
一日学校に行って疲れたし、 これぐらい許して欲しい
水
青
水
店員さん
店員さん
店員さん
水
店員さん
水
水
青
店員さん
店員さん
水
店員さん
さっきいふくんが店員さんと 話してくれた分 今度は僕が受け答えした
年下でも、僕はいふくんの彼氏だ
ちゃんとリードしたい
かっこいいって言ってもらえる ぐらいの余裕を持ちたい
でもいふくんの方が 余裕がある時の方が多い
現実は上手くいかないものだ
青
水
青
水
青
青
水
机にダランと倒れ込む
最近急に気温が上がったので 体が追いつかないのだ
青
水
青
水
別に勉強が特段できると 言うほどではない
しかしある程度はできる
今のところは着いていけているが 余裕があるわけではない
気を抜けば成績がガクンと 落ちることになるだろう
そんな僕とは対照的に いふくんはかなり成績が良い
なんでも上位10位に入るらしい
この余裕の表情も納得だ
水
ため息をついたと同時に 店員さんがやってきた
店員さん
店員さん
水
店員さん
水
店員さん
水
青
青組
水
水
青
フルーツとクリームの 甘さが口いっぱいに 広がる
幸福感に満たされ、 心が癒されていく
水
水
水
青
水
水
青
パフェの甘さと抹茶ラテがよく合う
最高だ
青
目を輝かせながら リスのようにパンケーキを 頬張るいふくん
その姿はとても可愛い
いつまでも見ていられる
青
青
水
青
一気に顔を真っ赤に染めるいふくん
まるで林檎のようだ
青
水
水
青
顔を背けられてしまった
恥ずかしさがキャパを 超えたのだろう
いふくんは本当にツンデレだ
そこが可愛いんだけどね
青
水
水
青
青
水
こういう姿を見ていると 本当に僕より年上なのか わからない
学校ではクールなのに 僕の前では可愛いなんて ギャップが過ぎる
毎日好きの気持ちが増していく
きっとそれはこれからも変わらない
水
水
青
僕の言葉にあたふたと しているいふくん
見当違いのところばかりを 拭おうとしていて見ていて面白い
しかしそのままに しておくのは可哀想なので、 取ってあげることにする
水
水
水
青
水
青
きっとこれは生クリームの 甘さだけじゃない
ちょっぴり恥ずかしいけど カップル感があって憧れていた
いふくんの顔は 爆発しそうなほどに真っ赤だ
青
口元に手を当て、目を逸らしている
耳まで真っ赤で本当に 恥ずかしいことが伝わってくる
そんな姿に愛おしさが溢れていく
水
青
水
珍しくいふくんが愛を伝えてくれた
いつもは恥ずかしがって 言ってくれないからとても嬉しい
水
水
青
青
水
青組
二人で顔を合わせて 笑い合った──
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