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1 - わたしのアール

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2019年08月07日

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私屋上で靴を脱ぎかけた時に

三つ編みの先客に声をかけてしまった。

「ねぇ、やめなよ」

口をついて出ただけ

ほんとはどうでもよかった

先を越されるのが

何となく癪だった

三つ編みの子は語る

どっかで聞いたようなこと

「運命の人だった」

「どうしても愛されたかった」

ふざけんな

そんなことくらいで

私の先をこそうだなんて

ほしいものが

手に入らないなんて

奪われたことすらないくせに‼

「話したら楽になった」って

三つ編みの子は消えてった。

さぁ今日こそはと靴を

脱ぎかけたらそこに

背の低い女の子

また声をかけてしまった。

背の低い子は語る

クラスでの孤独を

「無視されて、奪われて 居場所がないんだ」って

ふざけんな

そんなことくらいで

私の先をこそうだなんて!

それでも家では愛されて

温かいご飯もあるんでしょ

「おなかがすいた」と泣いて

背の低い子は消えてった

そうやって、何人かに

声をかけて、追い返して

私自身の痛みは誰にも言えないまま

初めて見つけたんだ

にたような悩みの子

何人目かに会ったんだ

黄色いカーディガンの子

カーディガンの子

家に帰る度に

カーディガンの子

増え続ける痣を

カーディガンの子

消し去ってしまうため

カーディガンの子

ここに来たの

口をついて出ただけ

ほんとはどうでもよかった

思ってもいないこと

でも、声をかけてしまった。

「ねぇ、やめてよ」

ぁあどうしよう

この子は止められない

私には止める資格がない

それでも

ここからは消えてよ

君を見ていると苦しんだ

「じゃあ今日はやめておくよ」って

目を伏せたまま消えてった。

今日こそは誰もいない

私一人だけ

誰にも邪魔されない

邪魔してはくれない

カーディガンは脱いで

三つ編みをほどいて

背の低い私は

今から

飛びます

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