コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私屋上で靴を脱ぎかけた時に
三つ編みの先客に声をかけてしまった。
「ねぇ、やめなよ」
私
私
私
私
三つ編みの子は語る
どっかで聞いたようなこと
「運命の人だった」
「どうしても愛されたかった」
私
私
私
私
私
私
「話したら楽になった」って
三つ編みの子は消えてった。
さぁ今日こそはと靴を
脱ぎかけたらそこに
背の低い女の子
また声をかけてしまった。
私
私
「無視されて、奪われて 居場所がないんだ」って
私
私
私
私
私
「おなかがすいた」と泣いて
背の低い子は消えてった
そうやって、何人かに
声をかけて、追い返して
私自身の痛みは誰にも言えないまま
私
私
私
私
カーディガンの子
カーディガンの子
カーディガンの子
カーディガンの子
私
私
私
私
「ねぇ、やめてよ」
私
私
私
私
私
私
「じゃあ今日はやめておくよ」って
目を伏せたまま消えてった。
私
私
私
私
カーディガンは脱いで
三つ編みをほどいて
背の低い私は
今から
飛びます