カーテンを閉めて

あの騒動以来、瑠璃と俺は一緒にいることになった。

瑠璃がハグしてきた。あったかい。

ずるい聞き方をするな。

席につく。俺は鮭に齧り付きながら瑠璃を見た。久しぶりだな、家に誰かがいるの。 テレビを付けずに食事をするのも久しぶりのことだった。

まだ未練があるのか。そう聞くのが怖くて憚られた。

なんてこと聞くんだ。

なんて日だ。こういうシチュエーションのAV見たことあるぞ。

瑠璃が胸を密着させてきた。

腹立だしい、後で無茶苦茶に抱いてやろう。

そうこうしているうちに、全身洗い終わったみたいだ。

そう言いながら、瑠璃は股を開いた。刺激が強すぎるだろ、これ…。

あれ、これって中まで洗うのか?

喘ぐ姿に夢中になり、指を激しく出し入れする。

二人とも息が荒くなっていった。

あ、太腿の付け根にほくろがある。こんなところにあったんだな。

…

寝室に入ると、瑠璃が下着姿で待ってた。待ち構えてんじゃねえか。

俺は迷うことなく瑠璃を押し倒した。

瑠璃が情欲に満ちた瞳で俺を見る。

昨日、俺と瑠璃はヤッた。事務所の一室で。キス写真を撮った後だった。

声を抑えてのセックスだった。

背徳感に酔いしれていた。アイドルを穢しているこの快感。アナル舐めされたときはビビったが…。

初夜で知った。彼女はハードなのが好きだと。苦しそうな顔なのに何故か興奮している自分がいた。身を預けてくれているのだという幸福感。俺は信頼されていたのだ。

今日は尻叩きを懇願された。

今日は思う存分声を出している。

やっぱり顔が見えてた方がいいな。

一通り出したところで

肉棒を抜いた。

…

そう言って瑠璃はタバコを取り上げた。

瑠璃は夜空を見上げていた。