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ヒナ
私は足をプラプラさせて ブランコを揺らしてみる
3月16日 私の通ってる学校の卒業式の日
私は卒業生なわけで… でも、もう9時だと言うのに 居るのは学校ではなく 桜の咲く綺麗な公園
制服の中にはパーカーを着て 髪の毛は真っピンクに染めて 学校指定のリボンも 靴下も履いてない
いわゆる不良……? 私は認めないけど。
やりたいことをしてるだけ
ヒナ
卒業の日だからさ 同じ時間に桜くらい見れば?
ヒナ
ヒナ
もういいだろ 公園を出ようとブランコから 飛び降りる
ハルト
ハルト
ヒナ
後ろを振り向いたら 超真面目なハルトが居た
私はアイツが嫌い
皆と同じ方向見て 決まった型に入ってて 皆に褒められて囲まれて
私と真反対だから
ハルト
ハルト
ハルト
ヒナ
両親が何? 私の状況も知らないで
目の前にいる 私と違って幸福者のハルトを 睨みつける
ハルト
ハルト
ヒナ
ヒナ
ヒナ
ハルト
ほら、そうやって黙ってさ どうせ可哀想とか思ってる
私は生まれつき可哀想な奴なわけ?
皆とズレて いつの間にか孤独になって…
何もかも常識のせい
そんな意識なかったら 私だって普通の子として 生きられたのに
ヒナ
ヒナ
ヒナ
イライラする心を抱えて 出口へと方向進路を定める
ヒナ
手首を掴まれた
アイツがそんなこと出来るとは 思って無かったから ちょっとだけビックリした
ハルト
ハルト
ヒナ
ヒナ
私の事散々傷付けて なにが 好き だよ
てか、軽々しく言うなし 腕を払おうと手首を 動かそうとした
ハルト
ヒナ
ヒナ
ハルト
ハルト
ヒナ
ハルト
ハルト
ハルト
ハルト
ハルト
ハルト
ハルト
ヒナ
いつの間にか 手首は離されてた
いつでも逃げられる状況 でも逃げる気にはなれなかった
この人も皆とズレてる人だ
なんて仲間意識 持っちゃったから
こんなのバカバカしいのに
ハルト
ハルト
ハルト
ハルト
ハルト
ヒナ
ハルト
ヒナ
ヒナ
ハルト
ヒナ
ハルト
ヒナ
ヒナ
ハルト
ハルト
ヒナ
ハルト
ヒナ
ヒナ
ヒナ
ハルト
ヒナ
ハルト
ヒナ
ヒナ
ヒナ
ハルト
ハルト
ヒナ
ハルト
ヒナ
ハルト
私たちは綺麗な桜の木の下に 2人で立った
今からどんな 行為をするのか
何を言うのかなんて 決まってない
でもそれが私達だから
ヒラヒラ舞う花びらは その時だけ綺麗で
見た目とは違い 弱い桜の花はどこか私達に似てた
でも私達は幹のように どっしり構えてるから 何があってもブレるつもりなんて 全く無い
ハルト
ヒナ
ハルト
ヒナ
ハルト
そのうち直ぐに別れる気がしたのは こんなズレてる奴にも 一生言えないや
❦ℯꫛᎴ❧