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昔、この世界は魔法で栄えていました。
色々な魔法を扱う魔法使いがいる中で一人、なんの魔法も使えない魔法使いが生まれました。
魔法が使えないと知られた時、その魔法使いは親に捨てられました。
子供の頃、他の魔法使いに“無能“と言われ、虐められました。
大人になって、居場所がなくなりました。
その魔法使いは科学者になって研究をすることにしました。
魔法が使えない自分のような子が、魔法を使えるように、自分と同じ思いをしないようにです。
数年間の努力の末、その魔法使いは1つの魔法を作り上げました。
しかし、生まれた魔法は“忘愛の魔法“
魔法は魔法でも、人を喜ばせるキラキラとした魔法ではなかったのです。
その魔法使いはとても悲しみ、同時に他の魔法使いを恨むようになりました。
自分のように何年も努力しなくても、短い期間でキラキラと輝いて見える魔法が使える。それが当たり前。
こんな世界、不平等だと。
どうせなら、この世界を平等にしてやろう!
そう思った魔法使いは、“忘愛の魔法“を使うことにしました。
世界から愛が失われ、人のために使われていた魔法が、争いのために使われる魔法になりました。
昔、どんな魔法も扱えてしまう世界一の魔法使いがいました。
世界一の魔法使いは未来予知の魔法を使い、世界から愛がなくなることを知りました。
このままでは世界は大変なことになる!
そのことを知った魔法使いは、あらかじめ世界を救えるように12の魔法を作りました。
太陽の魔法
月の魔法
時間の魔法
生の魔法
死の魔法
感情の魔法
悪の魔法
善の魔法
願いの魔法
自然の魔法
技術の魔法
愛の魔法
この12の魔法があれば、“悪い“魔法使いを倒し、世界を救うことができる!
時間が過ぎ、その日がやってきました。
世界から愛が奪われたのです。
世界一の魔法使いは、その魔法を使ってさっさと魔法使いを倒してしまいました。
世界は平和になった…それなのに
世界一の魔法使いはこの世界の魔法使いを全員殺してしまうことにしました。
今回のように魔法が悪用されると困るから、あとは忘愛の魔法が影響したのでしょう。
最も、本当の理由は明らかではありませんが。
しかし、自分の魔法の力がなくなるのは惜しい…
そう思った魔法使いは、趣味で集めていた宝石や綺麗な石を使って、錬金術を使い、魔法使いの生き残りとなる人間を作りました。
キラキラと輝く宝石に、それぞれの魔法を込めて、それを使って13人の人間を作り上げました。
12種の魔法なのに13人の人間を作ったのは、うち一人をリーダーにするためです。
13人の人間を作り終わると、世界一の魔法使いは禁忌の魔法である“種滅の魔法“を使い、魔法使いを全滅させようとしました。
しかし、魔法は失敗。
魔力と記憶を失った魔法使い、“人間“が生まれました。
13人の人間は、普通の人間として、力を隠し、人に紛れて生きているそうです。
ヒスイ