テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ずっと君の近くで

一覧ページ

「ずっと君の近くで」のメインビジュアル

ずっと君の近くで

2 - ずっと君の近くで

♥

34

2020年08月08日

シェアするシェアする
報告する

好きな人はね…

「いるよ────」

涼真

えっ!

俺は驚きのあまり、椅子から立ち上がってしまった

な、なに?

涼真

桜、好きな人いるのか…?

へ…?

もしかして、聞こえてた?

涼真

あぁ、バッチリ

嘘でしょ!?

最悪…

へぇ、桜にも好きな人はいるんだな

ちょっと律くん、失礼!

すまん(笑)

私にも好きな人くらいいるよ

誰なの?

もしかして…涼真くん?

同時に

はぁ!?

涼真

はぁ?!

あ、ハモった

お前ら、ほんと仲良いよな~

やっぱり付き合ってんのか?

同時に

違うよ!

涼真

違ぇよ!

まぁた、ハモったよ

幼馴染ってすげぇな…

…………

放課後

涼真~!

やっと追いついたよ~

涼真

あれ、今日は凛と帰るんじゃなかったのか?

先生に手伝い頼まれちゃったみたい

涼真

桜は手伝わなくて良かったのか?

うん、予定があるからって帰ってきた!

私には焼肉が待ってるからね!

涼真

あはは…

涼真

食い意地が張ったやつだな

良いでしょ!

食べるの大好きなんだもん!

涼真

昔っからそうだよな~

涼真

あ、そうだ

なに?

涼真

ここから、家まで競争しね?

それ良いね!

涼真

じゃあ、決まりだな!

涼真

スタート!

ちょっと、ずるい!

涼真

悔しかったら、追いついてみろ!

俺は走りながら後ろを向き、桜をからかった

ムカつく~!

絶対追いついてやる!

…………

はぁ、疲れた…

涼真

お前も、早くなったな

私達は息を切らしながら、途切れ途切れに話した

涼真が遅くなったんじゃ…ないの?

涼真

それは…どうだろうな

涼真

はぁ、あっつ…

涼真は制服の裾で、顔の汗を拭いた

その時、涼真のお腹が制服の隙間からチラッと覗いた

ふぇ!?

涼真

な、なんだよ?

涼真

そんな間抜けな声出して…

ふっ、ふっ…

涼真

ふ?

腹筋が割れてる!

涼真

なんだ、そんなこと…

いつのまに…

涼真

別に昔から割れてるよ

昔っていつ?

涼真

さぁ、小学生ぐらい?

全然知らなかった…

でも、腹筋割れてる男の人って格好良いと思う!

涼真

なっ…!

涼真はうっすらと顔を赤らめ

涼真

…格好良いとかは、好きな奴だけに言えよ

と言った

私、涼真のこと好きだよ?

涼真

はぁ!?

涼真は目を見開いた

だって、幼馴染でしょ?

涼真

あぁ、そういうこと…

顔…赤いよ?

涼真

走ったから疲れたんだよ!

そっか

まぁ、良いや!早く入ろ!

涼真

あ、おう

涼真

ただいま

あら、おかえり~

おばさ~ん!

桜ちゃん、来てくれたのね!

はい!呼んでくれてありがとうございます!

桜ちゃんが来てくれると賑やかで良いわね~

嬉しいです~!

さ!野菜切らなきゃね!

涼真~、手伝って!

涼真

えぇ、やだよ

もう、わがまま言わない!

あ、私やりますよ!

良いのよ、お客様なんだから!

遠慮しないでくださいよ~

じゃあ、お言葉に甘えさせて頂こうかしら

涼真

桜、頼んだぞ!

任せなさい!

…………

俺はリビングでテレビを見ていたが

料理をする桜に目が行ってしまう

涼真

(いつのまにあんなに綺麗になったんだよ…)

涼真~?

桜がキッチンから俺を呼ぶ

涼真

な、なんだ?

さっきからチラチラ見てるけど…

私の顔になんかついてる?

涼真

別に見てねぇよ…

嘘だ!絶対見た!

涼真

見てない!

見てた!

涼真

見てねぇよ!

見~て~た~!

うふふっ…

母さんが口元に手を当てて笑う

涼真

なんだよ、母さん

いやぁ~?

何か考えているのは丸分かりだ

堪えきれていないニヤニヤが顔からこぼれている

なんか言いたげですよ~?

2人とも仲がいいなと思ってね

もしかして…付き合ってるの?

涼真

はぁ?!

違いますよ!

あら、そんなに否定しなくても(笑)

涼真

(学校でも言われたけど、そんなに恋人に見えるのか…?)

もうそんな話おいときましょ!

野菜切れましたよ!

そうね、そろそろ焼き始めましょうか

涼真

父さんは?

今日は会食らしいわ

涼真

ふ~ん

…………

ん~、美味しい!

涼真

これ、めちゃくちゃ美味いな!

奮発して買った甲斐があったわ!

いくらでも食べれちゃう!

涼真

あ、桜

涼真

ほっぺにタレついてる

ん?どこ~?

涼真

そこじゃなくて…

俺は桜のほっぺについたタレをティッシュで取った

あ、ありがと!

涼真

おう

ずっと君の近くで

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

34

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚