※注意 この物語に関連する人物は架空の人物です 場所、国はそのまま小説内で使用しておりますが、何も関係がございません
それでも良い方はご覧下さい。
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ルノヴァール・ ギャラリー。それはイギリス屈指の展示会
その館内に駆け巡る足音
響くサイレン、追手の怒号 それはこの場所に相応しくない
では何故?
答えは簡単だ。一人の泥棒から予告状が入った。
「今宵 ルノヴァール・ギャラリーにて、︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎天使︎︎ ︎︎ ︎︎の慈愛︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎を頂きに参上する。」と
「居たぞ!!!︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ヤツ︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎だ!」
「早く追え!間に合わなくなるぞ!」
大勢で泥棒に向け銃を構え
「総員、打て!」
そう一人が叫ぶと
追われている者へひとつ残らず
雨のように弾丸が向かっていく
だが泥棒は、それを軽快に踊るようにして身を避ける
「傷ひとつ無いぞ……化け物じゃないか」
そうポツリと呟くと 二階ホールまで螺旋階段を使って飛び跳ね、華麗な身のこなしで窓辺と行く。
2階ホールまでの距離は約5m 到底人が手すりなどを使って飛べる距離ではなかった
「おい!見てる場合じゃないぞ!!!追え!」
怪盗は窓から夜へと飛び出した
夜風の泳ぐ外は霧に包まれている
淡い青緑の燐葉石は月に照らされ輝いている
そう呟き、仮面の下から笑みがこぼれる
「追い詰めたぞ。」
不意に先程の警察部隊の声がする
一人が歩み出てそう叫ぶ
それを聞いた怪盗は不敵な笑みを浮かべる
不審がった者はそう尋ねた
怪盗はそう言い放ち ゛何か゛を投げた
地面に当たれば爆音と共に、霧状のものが吹き出る
みるみるうちに霧がどんどん濃くなり、姿が見えなくなって行く
怪盗は闇に消えて行く
「何も見えないぞ!!!」
「逃げられ……!」
瞬く間に怪盗の姿は消えていた。
刑事の悔やむ声が夜空にこだました。
紅茶を片手にカフェテラスに座っている
ある一人の若者は、タブロイド紙を眺め失望していた。
記事の大見出しにはこう書かれている。
「世紀の大怪盗アルセーヌ・ルパン ルノヴァール・ギャラリーにてまたもや取り逃がす」
そう綴られた記事の続きは読まなくても予想はできる。スコットランドヤードへの皮肉交じりの批判。ルパンへの次の見解。結局はそれだけ……
若者は はあ、と大きな溜め息をつき ビックベンの時計台チラリと見た
ここはイギリス首都ロンドン。
金融と文化の中心地であり、世界的に影響力の高い街
若者の向かい側に座る少年が肩を触る
【先生。そろそろ休憩を終えましょう。】
【次の依頼者が事務所に来る時間が近づいてます】
【はい】
呟いた彼の声は繊細で小さなものだ
少年は筆談に使っていたスケッチブックとペンを鞄にしまう。
つまづき掛ける少年を若者は支える
少年の顔が火照り声がさらに小さくなる
探偵は少年を隣に連れて歩き始めた
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コメント
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つまりは………伝説の怪盗アルセーヌと伝説の探偵シャーロック・ホームズのストーリー……?これでモンストを浮かべた人は私だけではないはず←