甘味処《びゃくだ》には、いろんな客(まろうど)がやってくる
毎年、この時期になると──
ぱたぱた
10歳ぐらいの少女たちが縁台に駆け寄り、腰を下ろす。双子のように似ていた
桜の精・甲
桜の精・乙
しばらくして、桜餅と緑茶が運ばれてきた
桜の精・甲&乙
ぱくっ
もぐもぐ
桜の精・甲
桜の精・甲
桜の精・乙
桜の精・乙
桜の精・甲
桜の精・甲
桜の精・乙
桜の精は《びゃくだ》をあとにした
3月下旬、桜の花がじょじょに開花し始めた
am 11:56
絢斗
桜餅と緑茶を運び、絢斗のそばに置いた
桜餅をほおばる
もぐもぐ
絢斗
緑茶を一口すする
絢斗
絢斗
大量の桜の花びらがひらひらと舞い散る
絢斗
その光景に目を細めた
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