足取りが重い
今すぐにでも、歩くのをやめたい
〇〇
はぁ、
小さくため息をつく
〇〇
しっかし、豪邸だなぁ
広々とした豪邸にまた、ため息が出る
五条静香(五条母)
〇〇さん、
〇〇
っ⁉︎
振り返ると美しい女の人が立っていた
〇〇
静香さん‼︎
彼女は五条静香さん、悟の母親だ
五条静香(五条母)
どうされたの?ため息なんかついて
〇〇
いえ、何もないんですニコッ
静香さんはとても優しくて美しい方、
五条静香(五条母)
あなたが五条家に出向くなんて、
五条静香(五条母)
もしかしてお父様かしら、?
〇〇
いえっ!違うんです!
〇〇
私が勝手にお話ししたいだけなので、
五条静香(五条母)
そう?何かあったら教えてね
五条静香(五条母)
あなたは私の娘同然なんだからニコッ
そう微笑む静香さんは綺麗だった
〇〇
はい、ありがとうございますニコッ
五条静香(五条母)
スタスタスタスタスタスタ…
あなたの夫さんに呼び出されて
今から叱られに行きます
〇〇
なんて言えるわけない…
〇〇
あ、時間やばい…
〇〇
失礼致します
ある一室のドアを開ける
五条理津(五条父)
入れ………
〇〇
ありがとうございます、
五条理津(五条父)
話の内容はわかるな?
〇〇
はい、
五条理津(五条父)
なぜ、俺がいつお前に
五条理津(五条父)
悟に守られろと言った⁉︎
〇〇
っ…
身震いをしてしまうような低く大きい声
五条理津(五条父)
お前は、
普段なら悟と会話もままならん身分なんだぞ?
普段なら悟と会話もままならん身分なんだぞ?
〇〇
承知しております、
五条理津(五条父)
それでいて、護衛をやらせてやっとると言うのに
五条理津(五条父)
悟のために命すら捨てられんのか⁉︎
〇〇
っその覚悟はできております…
五条理津(五条父)
じゃあ、なぜお前が守られている?
五条理津(五条父)
悟に色目でも使ったんだろうが‼︎
〇〇
そのようなことは一切っ…‼︎
五条理津(五条父)
黙れ‼︎‼︎‼︎
五条理津(五条父)
そうでなかったら悟がお前に求婚など
五条理津(五条父)
するはずもない!
〇〇
…
ガシッ‼︎
理津さまは私の髪の毛を引っ張り、私の顔を自分の顔に近づけた
〇〇
いっ……‼︎
五条理津(五条父)
汚らわしい、キサマの両親もそうだった!
五条理津(五条父)
流れる血が、われらと違うのだ!
五条理津(五条父)
この愚民が!
〇〇
っ‼︎
ズサッ…‼︎
理津さまは私をドアの方へと投げる
〇〇
グ…ハッ…‼︎