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花怜
(今日は、お父様の婚約者に会うのね)
お父さん
花怜
花怜
お父様
お父さん
そろそろ行こうか
花怜
はい
お父さん
緊張するか？
花怜
いいえ
花怜
(緊張はしない、でも私は新しいお母さんなんていらない)
お父さん
花怜、ここで待っていなさい
花怜
はい
ガラッ
お父さん
真紀子さん
お父さん
今日も綺麗ですね
真紀子
ありがとうございます
真紀子
翔太さんもかっこいいですよ
お父さん
ありがとう
花怜
はぁー
花怜
(なんなのよ…………お父様幸せそうね)
お父さん
花怜入ってきなさい
花怜
はい
真紀子
花怜ちゃん
真紀子
こんにちは
花怜
こんにちは
お父さん
今日から花怜のお母さんになる真紀子さんだ
花怜
お母様、今日からよろしくお願いします
真紀子
こちらこそよろしくね
花怜
(もう、この場から立ち去りたい)
お父さん
そうだ、花怜
花怜
なんでしょう
お父さん
あと一人紹介したい人がいるんだ
お父さん
きなさい
涼介
こんにちは、花怜
花怜
誰？
お父さん
今日から花怜のお兄ちゃんになるんだよ
涼介
よろしくね
花怜
よろしくお願いします
花怜
(お兄ちゃん？はぁー面倒な人が来たもんね)
涼介
お父さん
お父さん
なんだ？
涼介
俺、花怜とお話したいので
お母さんと二人でお話していただけませんか？
お母さんと二人でお話していただけませんか？
お父さん
いいぞ
涼介
花怜行こう？
花怜
はい
花怜
お兄様は、何歳ですか？
涼介
花怜、お兄様なんて言わなくていいよ
涼介
お兄ちゃんでいいよ
花怜
でも
涼介
いいから！
花怜
いいえ、ダメです
花怜
私は、お兄様と呼ばせていただきます
花怜
(私は、高校を卒業するまでは役を演じきらなければいけない‥‥絶対に)
涼介
てか、俺、何歳か言ってなかったよね
涼介
俺は高校１年生で16歳だよ
涼介
花怜は？
花怜
私は高校1年生で15歳です
涼介
花怜、困ったことがあったら俺になんでも言ってね
花怜
ありがとうございます
花怜
でも、心配なさらないでください
花怜
私は大丈夫ですから
涼介
本当に？
花怜
はい
花怜
(結構のしつこさねこんな人初めてだわ)
涼介
花怜…君はどうして嘘をつくんだい？
花怜
え？
涼介
だって、なにか俺達に隠してることがあるでしょ？
花怜
いいえ
花怜
私は嘘をつきたくないので
涼介
嘘はもういい
花怜
(勘づかれた？いいやそんなことはないお父様だって今で一度も私が嘘をついているなんて気づいていなかった、だから大丈夫よ…)
涼介
花怜、いい加減話なさい
涼介
嘘はつかなくていいんだよ？
花怜
お兄様…私は何度も言いますが嘘をついたことはありません
涼介
はぁー
涼介
なにを言ってもダメなんだね
涼介
花怜、いい加減にしなさい
花怜
(嘘をついているのがバレたのね…でも教える気はないわ)
涼介
分かったよ
涼介
龍太、来い
龍太
はっ
花怜
っ！？
花怜
(上から、来た！？)
花怜
(どうやって……)
涼介
龍太、花怜を俺の部屋に連れて行け
龍太
分かりました
花怜
きゃっ！
花怜
(どうしたらいいの？逃げる方法は……)
龍太
案外、冷静ですね
花怜
そう？
花怜
冷静になるものでは？
龍太
あなたは、自分を演じきってまで自分の本性を隠したいんですか？
花怜
いいえ
花怜
私は演じきってなどいませんよ
花怜
私はいつもこんな感じですから
龍太
嘘が下手ですね
花怜
嘘？私がつくわけない
龍太
つきましたね
ガラッ
花怜
えっ！？
ここで、花怜が見たものとは？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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