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複雑な関係【9bic】

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複雑な関係【9bic】

10 - 溜め込んだらだめだよ?【仮屋瀬さつき】

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2022年04月03日

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しばらくの間、俺、市川君、涼雅、三波斗の4人で過ごした。

仮屋瀬さつき

あれ…きよちゃんは大学だけど…

仮屋瀬さつき

こた何処行ったんだろ?

トイレかお風呂に行ってるかと思ったけど、しばらく時間が経っているのに戻ってくる気配がない。

市川慶一郎

あー小太郎、編集中

仮屋瀬さつき

…編集?

市川慶一郎

うん

仮屋瀬さつき

…そうなんですね!

仮屋瀬さつき

なんか申し訳ない…

こたは何でもできて、編集も上手だからYouTubeにも協力してもらってる。

何か出来ること無いかな…

市川慶一郎

…俺、ちょっと見てくるわ

仮屋瀬さつき

…え?

椚三波斗

……?

四季涼雅

……?

市川君はそう言い、ソファから立ち上がった。

こたの部屋に行って何するんだろ?

市川君は出ていってしまった。

あ、そうだ!

今のうちに三波斗に…

仮屋瀬さつき

ねえ、涼雅

四季涼雅

…ん?

俺は手遊びする三波斗の方に目を向けた。

四季涼雅

……?

涼雅は気づいていないみたい。

忘れたのか…?

仮屋瀬さつき

…謝るんじゃないの?

涼雅の耳元に、小声でそう囁いた。

四季涼雅

……!

涼雅はその途端、“あ!そうか!”と言っているような顔で頷いた。

絶対忘れてたじゃん…笑

体勢を三波斗の方に向け、肩を軽く叩いた。

仮屋瀬さつき

三波斗

椚三波斗

…ん?

手遊びしたまま、こっちを向いてくれない。

仮屋瀬さつき

昨日、俺悪いことしちゃったかな?

仮屋瀬さつき

三波斗が悲しむようなことやった覚えはないんだけど

仮屋瀬さつき

もし少しでも傷ついてたら、ほんとごめん!

そう言いながら、ソファの上で正座し、三波斗に頭を下げた。

次に頭を上げた時、三波斗と目が合った。

椚三波斗

…え?

椚三波斗

なんでさつきが謝ってんの…?

仮屋瀬さつき

え?

俺は予想外の発言に目を見開いた。

俺が悪くないって事は…涼雅が…?

俺は隣に座る涼雅に目を向けた。

四季涼雅

俺のせい…だった…?

四季涼雅

ごめん!

涼雅も正座して三波斗に頭を下げた。

俺も涼雅につられてもう1度頭を下げた。

椚三波斗

え…ちょっ…ちょっと待って!

椚三波斗

頭上げて?お願い!

三波斗はそう言いながら、俺と涼雅の頭を上げさせようとした。

四季涼雅

……?

仮屋瀬さつき

……?

俺と涼雅は頭を上げた。

涼雅のせいでもないってこと…?

じゃあ、何で三波斗、あんなに悲しい顔をしてたんだ…?

椚三波斗

…2人のせいじゃなくて

椚三波斗

俺が悪いんだ

三波斗はそう言い目線を下にやった。

そのまま、俺と涼雅は話し続ける三波斗の話を黙って聞いた。

椚三波斗

2人に理由は言えないけど…

椚三波斗

……

椚三波斗

とにかく、俺が悪い!

椚三波斗

ごめん

四季涼雅

理由は話せないって…

椚三波斗

…今は話せないけど

椚三波斗

いつかは!話す。多分

涼雅の質問を遮って三波斗はそう言った。

仮屋瀬さつき

……?

何で理由は話せないんだろ…?

俺は、不思議で仕方がなかった。

“いつか”って、いつ…?

椚三波斗

ごめん

椚三波斗

ほんと、ごめん

椚三波斗

ごめん、ごめん…

三波斗は何度も“ごめん”と言いながら俺達に頭を下げた。

理由を言えないことに対して“ごめん”と言っているのか、別のことに対して言っているのか…

四季涼雅

…いや、そんな謝んなって!

四季涼雅

大丈夫だから!

仮屋瀬さつき

うん!頭上げて?

頭を下げるのを今度は俺達が止めた。

そしてようやく三波斗の“ごめん”と言うのをやめ、頭をゆっくりと上げた。

仮屋瀬さつき

……

椚三波斗

……

四季涼雅

……

仮屋瀬さつき

…別に理由は言わなくていいけど

仮屋瀬さつき

そんな自分を責めちゃだめだよ?

仮屋瀬さつき

本当に辛くなったら、いつでも言って…?

沈黙の中、俺は三波斗の顔を覗き込んでそう言った。

三波斗も、こっちを見てくれた。

椚三波斗

…ありがと

四季涼雅

…よしよし

今にも泣きそうに笑う三波斗の背中を涼雅が笑顔で撫でた。

俺は三波斗の背中を涼雅に続けて一緒に撫でた。

椚三波斗

いいって笑

三波斗は俺と涼雅の手をウザそうに避けようとした。

でも、撫で続けた。

そんな泣きそうな顔をされたら、撫でたくなるよ。

人間、言いたくないことだってあるよな。

でも、絶対溜め込んだらだめだよ?三波斗。

しばらく3人で静かな時間を過ごした。

ガチャッ

四季涼雅

……?

椚三波斗

…あ、帰ってきた

仮屋瀬さつき

…あ、おかえりなさい!

市川君が戻ってきた。

市川慶一郎

お、ただいま

市川君がリビングを出てから10分くらい経った頃だろうか、市川君が帰ってきた。

何話してたんだろ?

市川慶一郎

もう少しで編集終わるってよ

市川君はソファに“よいしょっ”と言いながら座った。

仮屋瀬さつき

あ、そうなんですね!

気になるけど…まあ、いいか。

椚三波斗

俺…ちょっと部屋行ってくるっ

三波斗は突然そう言いながら、立ち上がった。

市川慶一郎

何しに行くの?

リビングを出ようとする三波斗に、市川君が話し掛けた。

椚三波斗

うーん…特に何もしないけど…

そう言いながらドアノブを捻った。

市川慶一郎

ちょ待って

市川慶一郎

俺も行くっ

市川君はまたソファから立ち上がった。

椚三波斗

え何で?笑

市川慶一郎

だめ?

椚三波斗

いや、別にいいけど笑

市川慶一郎

じゃあ行く

2人は一緒にリビングを出ていってしまった。

仮屋瀬さつき

……?

四季涼雅

……?

珍しいな…市川君が三波斗についてくなんて…

四季涼雅

なあ、俺らも部屋行かない?

仮屋瀬さつき

ん?いいよ?

四季涼雅

じゃあ俺の部屋ね

仮屋瀬さつき

お、うん

涼雅の部屋でまたTikTok撮影をした。

最近2人での投稿が多いけど…まあいいか。

それより、市川君と三波斗、2人で何してんだろ…?

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