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六花清春
ソファに座る小太郎の隣に座り、プリンの蓋を開ける。
双葉小太郎
小太郎は、スマホをいじるのをやめ、俺にそう言ってきた。
六花清春
市川慶一郎
スプーン無いとプリン食べられへんやん!
俺はプリン片手にスプーンを取りに行った。
市川慶一郎
市川君は時計を見ながらそう呟いた。
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
俺がスプーンを取りに行っている間に、2人は別の話をしていた。
そこまでは良かったけど、俺がソファに座ろうとした時。
双葉小太郎
小太郎が市川君にもたれ掛かり、肩に頭を乗せ、スマホの中身を覗いた。
肩ズンってやつ…?
六花清春
俺はその甘えた様子の小太郎を、プリンを食べずにぼーっと見ていた。
双葉小太郎
六花清春
六花清春
小太郎と目が合った。
小太郎は市川君にもたれ掛かったままだ。
双葉小太郎
六花清春
六花清春
ソファにもたれる2人に背を向け、プリンをたべ始めた。
なんで小太郎…
三波斗とか、甘え上手だったら俺も小太郎にもたれかかったり出来たのかな
俺も少しはアピールしないと、小太郎にこの気持ち気づいてくれないよな…
俺は決心し、プリンとスプーンを机に置き、小太郎に近づいた。
2人が市川君のスマホを覗いているように、俺も小太郎の隣で市川君のスマホを覗いた。
そして小太郎の肩にもたれかかった。
そして勇気をだして、そっと小太郎の肩に頭を乗せる。
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
俺の様子が不自然だったのか、そう聞いてきた。
六花清春
六花清春
双葉小太郎
六花清春
やばい、俺めっちゃ挙動不審になってる…
小太郎の反応に焦ってしまい、体勢を元に戻してしまった。
市川慶一郎
六花清春
市川慶一郎
双葉小太郎
俺はまたプリンとスプーンを手に取った。
俺、このままじゃ何もアピール出来ないよ…
2人が楽しそうにTikTokを見る中、1人でプリンを食べ進めた。
双葉小太郎
双葉小太郎
俺がプリンを食べ終わる頃、小太郎があくびをした。
後ろを見ると、2人は自分のスマホをいじっている。
良かった…もう市川君に肩ズン…?してなくて…。
双葉小太郎
六花清春
小太郎は眠そうにソファに座る寝転がり、俺を呼んだ。
六花清春
双葉小太郎
小太郎は眠くなると、甘えモードに入る。
だからこういう誘いがよくあるけど、不意にこんなこと言われると、どきっとしてしまう。
六花清春
双葉小太郎
…また冷たい返事しちゃった。
好きな人には冷たくしてしまう…
そういう所、本当に直したい…
双葉小太郎
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
六花清春
やっぱ俺、冷たいか…
頑張って甘え…たい…
市川慶一郎
市川慶一郎
六花清春
双葉小太郎
市川君がリビングを出ていった。
六花清春
双葉小太郎
小太郎は少し拗ねた顔でソファに横になった身体を起こした。
撮影の準備を終えた頃。
双葉小太郎
市川慶一郎
確かにさっきからぼーっとしてるな…小太郎。
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
小太郎、最近頑張ってるよな…
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
市川慶一郎
双葉小太郎
市川君の“倒れる”は大袈裟かもしれないけど、ちょっと心配だな…
そんなことを考えながら、2人のやり取りを静かに見ていた。
撮影開始
市川君やさつきが楽しく話しているのを、俺は後ろに座って笑いながら聞いていた。
すると
双葉小太郎
六花清春
隣から小太郎の寝息…?が聞こえてきた。
小太郎は、俺にもたれ掛かり、目を閉じている。
え……
寝てる?
周りのメンバー達は気づいていないみたいだ。
寝顔、可愛いな…
って、見惚れてる場合じゃない
起こさないと。
六花清春
小太郎にしか聞こえないくらいの大きさで名前を呼んだ。
双葉小太郎
俺の声に気づいた小太郎は、静かに目を開けた。
双葉小太郎
小太郎はそう言いながら、身体を起こし、目を擦った。
六花清春
大丈夫かな…?
俺が小太郎を心配している中、みんなは撮影をどんどん進めている。
小太郎はまだぽわーんと眠そうな様子をしている。
これ、撮り直すべきかな…
市川慶一郎
市川慶一郎
仮屋瀬さつき
声を掛けようとした途端、もう動画のオープニング撮影が終わってしまった
六花清春
言えなかった…
今からでも遅くないって分かってるけど、俺は何故か言うタイミングを失ってしまった。
撮影終了
双葉小太郎
四季涼雅
市川慶一郎
今日の撮影は身体を動かす撮影だったから、いつもより体力を使った。
双葉小太郎
小太郎、眠そうだな…
六花清春
近くにいるマネージャーさんに声を掛けた。
マネージャー
六花清春
六花清春
双葉小太郎
眠そうな小太郎の手を引き、リビングを出た。
双葉小太郎
双葉小太郎
連れて来た場所は小太郎の部屋。
六花清春
俺と小太郎は自然とベッドに座った。
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
…確かにリビングで小太郎に“ちょっと寝たら?”だけ言えば良かった。
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
そう言いながら、ベッドに横になり掛け布団に潜った。
双葉小太郎
六花清春
ずっと部屋にいるのもおかしいから、出ようかな…
立ち上がり、部屋を出ようとした途端
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
後ろから小太郎の甘える声が聞こえてきた。
振り返ると、小太郎が“おいで”と手招きした。
六花清春
少し面倒くさそうな感じに小太郎の元に行った。
でも内心は、凄く可愛いと思ったし、本当は一緒に寝たいくらい愛おしい。
でも、こんな反応してしまった…また勘違いさせちゃったかもな…
双葉小太郎
六花清春
俺がベッドに座った途端、小太郎は安心した笑みを浮かべた。
眠くなるとこんなに甘えるんだな…
もし付き合ったら、毎日がこんな感じなのかな…
って、俺何考えてんだよ…!
まだ何のアピールも出来てないくせに
双葉小太郎
そんな変なことを考えていると、小太郎の寝息が聞こえた。
六花清春
俺は、眠る小太郎にキスをした。