人間みたいに

よかった？

嗚呼、そうか、

この子らは知らないのか、

何故喜ぶのだろうか

理解し難い

獣がいる限り

平和などないに等しい

僕を奪いに?

何故?

僕を守って何になる?

時間と金の無駄だろう

僕が可哀想?

可哀想なのは君たちなのだけれど

何だと?

まぁ、

今は知らないままでいいかもね

妙だな、

誰の音だ?

ほんと耳がいいなァ

ネズミでも入り込んだのだろうか

食べたい

足りない

食べても食べても

食べよう

足りないくせに

ばれなければ問題ないだろう

良くないなぁ

もしばれても

あの子たちは許してくれる

白い服を着た茶髪の子が

上から降りてくる

この子は誰だろうか

食べてもいいのだろうか

茶髪くんが獣の腕を掴む

掴まれた

噛まれないといいが

昔先生に言われた

「危害を加えられた場合は殺していい」と

部屋を汚すとあの子達に怒られる

獣が茶髪くんの首を掴む

珍しいな

だから

この子が力を使わずに捕食するのは

血を出さずに殺そう

もう一人の子が獣を止めようとする

やめたほうがいい

餌が二つに増えるだけだ

獣の腕をナイフで刺す

駄目だ､

獣が手を離す

汚れてしまった

怒られるのは好きじゃない

あァ

ごちゃごちゃと、

良く騒ぐ子たちだ

話しかけてくるのか

会話を試みるなんて

変わった子達だ

なら、殺さなくてもいいかもしれない

、、

誰か来る

この足音は、

レウクラウド

あの子だ

二人が去る

この獣が殺さずに返すなんて、

不思議なこともあるもんだ

誰かが扉を開ける

あァ、

駄目じゃないか

獣が

他の生き物と仲良くしようとか

駄目だ

あァ

うん

この話は

また後でだ