あれから何日経ったのだろう
元々日付感覚など 殆ど無いが
雪と出会ったことで 身体に染み付いてきていたそれが
また消えていく気がした
白來
白來
白來
白來
白來
白來
白來
白來
白來
白來
日が昇って、沈んで
これまでは 一瞬だと思っていたそれが
嫌気がさす程 長く感じるのと同時に
雪の存在の大きさと 膨らんでいく不安を感じる
目を閉じた
白來
雪
雪
かなり森の奥深くまで来た雪は 近くの木にもたれかかった
頬を汗が伝う
雪
雪
雪
雪
治療する上で心掛けてきたのは
“依存させないこと”だった
いつかは元の場所へ帰る以上
治療を受けるその場所に 依存させないこと
ヒトに依存させないこと
それなのに
雪
自嘲的な声と共に
雪
小さな呟きが落ちた
???
雪
背後からいきなり声を掛けられ 慌てて木から背を離した
雪
雪
???
???
紅い髪の男は 動揺する雪に苦笑すると
困ったように頭を掻く
雪
???
???
雪
雪
???
???
???
雪
雪
???
???
???
雪
???
雪
得体の知れない男に 警戒しながらも
薬師として 治療を始めることにした
男は着ている着物を ハダケ 上だけ肌蹴させる
雪
深い刀傷が、簡易的に巻かれた 包帯で覆われていた
左肩の付け根あたりから 背中の真ん中辺りまで
それは長く走っている
???
雪
取り敢えず 雑に巻かれた包帯を外し
沢で汲んであった水を 傷口に掛けた
???
雪
雪
雪
雪
???
自分の傷なのに あまり感情が揺れない姿に
どこか納得する
雪
雪
雪
???
小さく、男が 息を呑んだ…気がした
???
雪
雪
???
雪
雪
雪
雪
長い前髪が 雪の瞳を隠す
吹き抜けた風が 短くなった髪を揺らした
???
???
???
雪
???
雪
???
???
???
???
雪
???
雪
無言の中 丁寧に包帯を巻いていく
束ねられた男の髪が その首筋で揺れた
???
???
???
???
雪
雪
???
???
???
天狗
天狗
天狗
雪
天狗
天狗
天狗
雪
雪
天狗
天狗
天狗
天狗
第16話【依存】
続く
コメント
2件
書くの楽しい けど脳内の妄想?を文章とかに書き表そうとすると逃げてくのなんなんだろうか……( ´ཫ`) 離れててもちゃんとお互い同じこと思ってるから雪白はラブラブだよな(え?) 次回もよろしくお願いします!