向日葵のような君に

美里side 夏休みに入り 部活で劇の練習に明け暮れ 迎えた本番。 結果は県大会へ出場することになった。

いじめの件で 咲が何か吹き込んだのか クラスのみんなとは 話さなくなってしまった。 教室での居場所が無くなったが 演劇同好会には私の居場所があると 信じて毎日学校に通っている。

蒼生なりの覚悟が あるんだったら話しても いいかもと思うのだった。

あれから数日後 部活帰り

山本くんが指さした方向には 野球部が学校の敷地内で 走っているところだった。

スリッパから靴に履き替え 駅に向かって歩き出す 部員を追いかけた。

蒼生side 学校の周りを走って ラスト1周を走り終えた。

自分の水を取るついでに 樹の分を渡した。

終業式の時に 美里をいじめた主犯格の奴と 別れた。 本人は別れたくない様子だったが 俺の後ろにたってた 野球部員の圧に 耐えられなくなったみたいだった。

川道side 蒼生が別れて約2週間 中村さんと話していないのか モヤモヤを練習で紛らわせている 気がして止まない。

寮に向かって 自転車を転がしていく。

ご飯が待っている 寮に急いで 帰るのだった。