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美里side 二学期 始業式

春樹

マジでごめん!

川道

止めればよかった!

美里

いやいやいいって。もう終わったことなんだし…

教室に入り 机に座ると松本くんと 隣のクラスの新キャプテンの川道くんが 同時に頭下げてきた。

春樹

蒼生にも言っとくから!

美里

多分本人が言うと思うけど…

川道

ていうか知ってる?蒼生別れたの。

美里

え?そうなん?初めて知った。

春樹

あとそれと、咲ってやつ学校退学になったこと。

美里

それも初めて知った…

たしかに教室に 足を踏み入れた時 咲の姿が見当たらなかった。

美里

あれ?ていうか蒼生は?

川道

あいつなら朝練してから来るよ。

春樹

もうそろそろ来るんじゃない?

原田

んじゃ俺教室戻るわ。

春樹

おん。

放課後

拓海

え?まだ話してないの?

美里

話してない。

原田

それぞれタイミングあるじゃん。

拓海

そうですけど…

山本

文化祭の時に百崎先輩に向けて届けましょうよ。

拓海

そうやな。地区大会の時の審査員の方に言われたところちょっと変えてみようか。

美里

ちょっとお願い聞いて欲しいんだけどいい?

原田

ええよ。

美里

ここのシーンのことなんだけど…

審査員の方に言われた時に 思いついた案を伝えてみると 案外あっさりと受け入れてくれた。

拓海

いいじゃん。それ。

原田

たしかにこの方が観客に伝えやすいかもな。

山本

ちょっとこれで1回通してみましょうよ

拓海

そうやね。頭から行きましょう。

そうして 2ヶ月後の文化祭に向けて 練習を開始した。

蒼生side 1ヶ月後 文化祭の準備で 放課後に使わないダンボールと 格闘している。

蒼生

こんな感じでいい?

春樹

うん。そんな感じで。

浅井

中村さんどこいったん?演劇?

春樹

そう。頑張ってるみたいやね。

浅井

蒼生もさっさと話したら?

蒼生

そうだけど…

手元にある ダンボールをロッカーの上に置く。 あと文化祭まで1週間。 文化祭は最後の仕上げに 取り掛かっていた。

川道

黄色のマジックあるー?

春樹

あるよ。後で返せよ。

川道

わかってるって

浅井

演劇楽しみやな。結構クオリティ高いって噂やぞ。

蒼生

そうなん?

川道

さっき体育館覗きに行ったらちょうどやっててさ結構良さそうやったよ。

春樹

え?マジで?楽しみになってきた。

蒼生

どんな感じなん?

川道

1部分しか見てないからわかんないけど、感動系かな?

春樹

そういやお前役貰ってなかったっけ?

蒼生

貰ってたけど、実質幽霊部員になってるから。

春樹

代わりの子ってどうしたんだろ…

川道

1年生の子入っててカバーしてたよ。

浅井

あ、そうなん?

川道

うん。

春樹

樹呼ばれてるよ?

蒼生

早く戻って来いって。

川道

文化祭までに話せよ。

蒼生

うん。

樹が隣のクラスに戻ったあと クラスのやつに ダンボール取ってきてと 頼まれて用務室に 取りに行くことになった。

美里side 文化祭まであと1週間になり クラスや文化部の出し物の 準備で慌ただしくなった 今日この頃。 今回の練習は、大道具は無いけど 体育館で頭から 通し練習をすることになった。

岡村先生

本番当日首元に小型のマイクつけようか。

山本

そうですね、体育館だと声通りにくいですし…

拓海

人も入るから結構きついですもんね。

原田

けど作品としては完成度高いよね。

美里

先生今回の文化祭って大体どれくらいの人数が入るんですか?

岡村先生

んーと、今回から保護者の方も見にこられるから大体600人ぐらい。

拓海

多い…

原田

そんなもんやって。

山本

確か全校生徒って550人ぐらいですよね?んで先生を含めたらそんな感じになりますよね?

美里

うん。そんな感じになるね。

岡村先生

そんな人数で声あんま通らないでしょ?

拓海

そうっすね。

原田

とりあえずさ、各自もう1回やりたいところある?

美里

最後のシーンやりたいです。

拓海

了解。やろっか。

文化祭まで 時間が限られている中で これまでよりもいい作品にしたい。 そしてあいつにもあの言葉を 届けられるように 練習に励むのだった。

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