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椚三波斗
やっぱり俺は、ダメなのかな…
さっきのこと。
椚三波斗
市川君が撮影している中、出来ることは無いかと探したけどなくて、涼雅の部屋に遊びに行くことにした。
四季涼雅
四季涼雅
俺は涼雅の隣にちょこんと座った。
椚三波斗
四季涼雅
テレビも着いてないし…何してたんやろ?
椚三波斗
四季涼雅
“さつき”の言葉を聞いた途端、俺の中の何かが傷んだ。
椚三波斗
椚三波斗
四季涼雅
何でさつきとばっかり仲良くするの?
椚三波斗
四季涼雅
涼雅は少し驚いた表情でそう言った。
椚三波斗
仲良いけど…さつきと俺の対応が違うっていうか…
最近、そういうのを思うようになってきた。
気のせいだって…信じたいけど…
四季涼雅
寂しいよ…
そう、素直に言いたいけど、言えない自分がいた。
しばらく黙っているとドアが開いた。
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
さつきが部屋に入ってきた。
さつきと目が合った。
仮屋瀬さつき
そう聞かれた途端、俺は何故か目を逸らしてしまった。
椚三波斗
椚三波斗
何でこんなに素っ気なく返事しちゃったんだろ…
仮屋瀬さつき
さつきの少し落ち込んだ声が聞こえる。
本当はこんな態度とりたくないのに…ごめん。さつき。
四季涼雅
椚三波斗
椚三波斗
四季涼雅
ああ…俺絶対空気悪くしてる…
何してるんだよ…
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
さつきはドアの前でおどおどして、ドアノブを掴んだ。
四季涼雅
四季涼雅
涼雅はさつきが出ていこうとするのを止め、俺と目を合わせた。
椚三波斗
涼雅の真っ直ぐな目を見るのが嫌で逸らしてしまった。
もしかしてさつきのこと好きなの…?
だから必死になってるの?
もしかして…そうなの?
仮屋瀬さつき
変な空気になったのは自分のせいだと思ったのか、さつきはドアを開けた。
さつきが俺達に背中を向けた途端。
四季涼雅
涼雅が体勢を起こし、さつきの腕を掴んだ。
四季涼雅
四季涼雅
四季涼雅
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
さつきはドアを閉め“?”な顔で涼雅のベッドに座った。
何…今の
やっぱ、好きなの?
さつきのこと。
こんな場所、もう居たくない…
椚三波斗
椚三波斗
仮屋瀬さつき
四季涼雅
四季涼雅
涼雅とさつきの声が聞こえたけど、返事はしなかった。
自己中って分かってる。
だけど、俺は耐えきれなくなって部屋を出た。
そして今。
椚三波斗
部屋に戻り、ベッドに飛び込んだ。
やっぱり俺は、ダメなのかな…
別に涼雅のことを好きな訳じゃない。
だけど…
椚三波斗
悔しい、悲しい感情が出てくる。
しばらく、動くことが出来なかった。
椚三波斗
どれくらい時間が経っただろう。
ベッドに横になる身体を起こし、床に座った。
フローリングは、少し冷たかった。
体育座りになり、またぼーっとした。
椚三波斗
あれ…俺、寝てた?
しばらくうずくまっていたから、いつの間にか寝てしまったのだろう。
首とおしりが痛い…
椚三波斗
背中にパーカーが掛かっていた。
あれ…このパーカーって…
…市川君の?