けんか
26歳最後の日
何もしたくないから
ふらーっと歩きに出る
近くにあるショッピングモール
ご飯作るつもりないから
そこで食べてこようかな、、、
ショッピングモールの
新しく出来たかふぇ
とりあえずおすすめの
おむらいすと紅茶を
注文し、来るのを待つ
ふとガラス越しに
通路を見る
そこには僕の彼氏と
親友が仲良く話して
宝石店に入るとこだった
蒼
なんで2人が、、、
料理が来て
食欲が無くなったけど、
無理やり胃に納めて
家に帰った
何もする気が湧かず
テレビもつけずに
画面を見ていると
玄関がガチャと開いた音がした
桃
ただいまー
桃
って蒼?テレビも電気も付けずに
桃
何してるの?
蒼
、、、
蒼
おかえり、、、
桃
なんか元気ない?どうした?
元気無いのは
お前のせいだよ
蒼
気の所為でしょ
桃
気の所為じゃない
桃
なんかあった?
桃
俺?
蒼
、、、うん
桃
えぇ、なんだろ?
蒼
今日見たよ?
桃
へ?今日?
蒼
うん。赤くんと2人で居たでしょ?
桃
は?見たのか?
蒼
うん。2人で宝石店に入るとこまで
蒼
なんで?
蒼
僕とは入ったことないじゃん、
桃
蒼には関係ない
蒼
関係ないって何?
蒼
誕生日前日にこんなの見せられる
蒼
僕のみにもなってよ!
桃
うるさい!
桃
蒼には関係ないことなんだから
蒼
なにそれ
蒼
桃くんなんて知らない!
そんな捨て台詞を吐いて
僕は逃げた
ふらふら歩いて
到着したのは
昔よく行っていた
夜の街
ネオンが輝いている
慣れ親しんだ
ラブホ街
君と付き合い始めてからは
一度も来ていなかった
蒼
なんだ、、、
蒼
お金無いじゃん
あったらそこら辺にいる
女の子と入ってやろうと思った
されたからしてやろうって
ねぇ君
いくら?
蒼
僕男なんで
別にいいよー?
一緒に行こー
知らない人に抱かれる
嫌だったから僕は
そいつを押しのけて
歩いた
ねぇ!無視するなよ!
蒼
ヒッ、、、
思いっきり握られた
手首はヒリヒリ傷んで
そんなことになっている
その事実に胸が傷んだ
蒼
離して!
、、、チッ
もーいいや
ばいばーい
男が離れたからか
ふっと気が抜けて
腰が抜けた
蒼
桃くん、、、((ボソッ
桃
蒼!
蒼
、、、!
桃
蒼!大丈夫?
蒼
なんで、いるの?
桃
蒼を1人にしちゃったから
蒼
ポロポロ
桃
泣かないで?
蒼
桃くんごめんねぇ
蒼
本当は寂しかったのぉ
蒼
僕といて欲しかっただけなの
桃
うんうん
桃
ねぇ蒼
桃
今から行きたいとこあるんだけど
蒼
わかった
蒼
わぁ!
桃くんの行きたいところは
すごく空に近い
公園だった
桃
ねぇ蒼
桃
今日赤と宝石店に行ったのは
桃
これを買いにだよ
蒼
ん?
桃
蒼、お誕生日おめでとう
桃
俺と結婚してください
蒼
え?
蒼
指輪を買いに、、、?
時刻は
0:01
桃
蒼の好みわかるのは
桃
赤だから、お願いして
桃
まさかそこを見られるとは思ってなかった
桃
でも、浮気とかじゃないんだ
桃
関係ないって言ったのは
桃
今日蒼に言いたかったから
桃
酷い言い方してごめん
蒼
ねぇ桃くん
桃
ん?
蒼
こんなに幸せでいいのかな?
桃
俺が幸せにしてるんだから
桃
蒼は幸せじゃないとダメだよ
蒼
桃くんはしあわせ?
桃
蒼と居られたらすごく
蒼
ならさ、
蒼
ちゅーして//
桃
結婚してくれるなら
蒼
わかった!
桃
これからよろしくね
桃
俺のお嫁さん
桃
チュッ