まだ、ここには何もない。
光も、音もない。
俺の姿も、俺の声も、ない。
俺が誰なのか、まだ誰も知らない。
俺は誰?
誰が俺?
俺は手を伸ばす。
まだ誰のものでもない手を。
俺という存在を掴む為に───
俺は、ロッカーの扉を開き、今初めて光を浴びた。
これが、俺、か。
トウヤ
トウヤ
トウヤ
トウヤ
ガタッ
トウヤ
俺がロッカーから出て1番最初にとった行動は…
床に倒れることだった。
トウヤ
だが、おかげで意識は完全に取り戻した。
トウヤ
トウヤ
周囲を見渡すと、全く見覚えのない教室だった。
トウヤ
トウヤ
トウヤ
なぜここにいるのか、経緯を思い出そうとした。
「思い出そうとした。」 ということは、結局は無理だったんだがな…
ガタンッ
トウヤ
突然、俺の隣にあったロッカーが音を立てて大きく揺れた。
驚いて振り返った俺の目の前で、ロッカーの扉がゆっくりと開いていくと───
中から出てきたのは人…だった。
???
それは、見慣れた2つ結びの…
トウヤ
コハネ
彼女はまだ意識が朦朧としているらしく、俺が話しかけたのに驚いて、悲鳴をあげながら尻もちをついてしまった。
トウヤ
コハネ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
?…セカイ?
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
トウヤ
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
コハネ
トウヤ
コハネ
コハネ
コハネ
コハネ
トウヤ
トウヤ
トウヤ
トウヤ
トウヤ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
コハネ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
トウヤ
トウヤ
コハネ
ガラガラガラ
???
トウヤ
コハネ
???
トウヤ
コハネ
???
タッタッタッ
コハネ
トウヤ
コハネ
無我夢中で扉へと飛び込んだ俺たちは、そこで…
またもや、予想外の光景を目にした。
エナ
トウヤ
アキト
トウヤ
アン
コハネ
…セカイという可能性が高くなったな
だが…やはりよくわからない。
ここにいるのは俺たち4人だけじゃない。
アイリ
トウヤ
ホナミ
ミズキ
カナデ
マフユ
見た事のある人ばかりが20人
トウヤ
トウヤ
ハルカ
シホ
トウヤ
アン
アン
イチカ
トウヤ
トウヤ
トウヤ
その時だった
突然、得体の知れない声が体育館内に響いた
コメント
1件
サムネから察してたけど冬弥くんが主人公か〜。これから楽しみだぜ。