はるか
ん……
はるか
ここは?
辰馬
目が覚めたか。
はるか
なんで辰馬がここに?
辰馬
体育の時に倒れたから運んでやったんだよ。
感謝しろよー?
感謝しろよー?
はるか
ありがとうございました。
すいませんでした。
すいませんでした。
辰馬
もうみんな、帰ったぞ。
はるか
え!
辰馬
今、5時半くらい。
はるか
一緒に帰ろう。
辰馬
あぁ。
はるか
もうすっかり、夜になったね〜。
辰馬
そうだな。
はるか
なんで私のこと、助けてくれたの?
辰馬
昔のお節介がでてきたのかもな。
はるか
まぁ、幼稚園の時そうだったもんね。
はるか
ありがとう。
ここまでで良いよ。
ここまでで良いよ。
辰馬
そうか。
じゃあ、また明日。
じゃあ、また明日。
はるか
ただいま〜
ママ
こんな時間まで、どこ行ってたの!!
はるか
体育の時間に倒れて、辰馬に送ってもらったんだよ。
ママ
辰馬??
はるか
うん、佐々木辰馬だよ。
ママ
帰ってきたんだ!
会いたいなー。
会いたいなー。
ママ
そういえば、辰馬くんこれで2度目よね。
辰馬くんはるかのことお姫様抱っこしていたのよ。
辰馬くんはるかのことお姫様抱っこしていたのよ。
はるか
え!!
はるか
そうなの!
知らなかった
知らなかった
ママ
それでいつも、『俺は、はるかと結婚する!』
って言ってたの。
って言ってたの。
はるか
…………
もっと恥ずかしい!!
もっと恥ずかしい!!
ママ
もう寝なさい。
はるか
はい。おやすみなさい。
はるか
明日、学校行きづらい。
はるか
まぁ、向こうは覚えてないか。
はるか
じゃあ行ってきま〜す。
ママ
行ってらっしゃい。
気をつけて。
気をつけて。
はるか
はぁ〜
はるか
今日も間に合った。
たくみ
よぉ。
たくみ
おはよう
はるか
たくみ、おはよう!
由香
おはよう。
はるか
由香、おはよう!
辰馬
おはようございます。
たくみ
おはようございます。
じゃねーよ同クラなんだから。敬語はなし!
じゃねーよ同クラなんだから。敬語はなし!
由香
そうだよー。
はるか
おはよう。辰馬
昨日は本当にありがとう。
昨日は本当にありがとう。
辰馬
いやいや、そんなの全然いいよ。
由香
お、もしや恋の予感では?
はるか
違うし!!
由香
そうかい。
はるか
もう、行くよ!
はるか
はぁー。
朝から疲れた。
朝から疲れた。
由香
まぁまぁ、いいじゃない。
先生
みんなー席につけー。
先生
今日は修学旅行の班を決める。
5分後…
先生
よーし、明日から放課後2人同士で集まって決めていけー!
はるか
最悪だぁ〜!
由香
何よ!
いきなり
いきなり
はるか
辰馬と2人だよ?
いや!
いや!
女子(一部)
ちょっと、来てくれない?
はるか
はい…
女子(一部)
あのさぁー!
はるか
何よ。
女子(一部)
なんで辰馬くんと一緒なの?
はるか
知らない。
はるか
私はこれで。
女子(一部)
ちょっと、逃げないでよ!!
女子(一部)
まだ、話の途中でしょ!
女子(一部)
いいわよ!
いじめてほしいのね?
いじめてほしいのね?
はるか
いや…
そう言うつもりじゃ…
そう言うつもりじゃ…
はるか
さよなら。
女子(一部)
おい!!逃げんな!!
はるか
はぁ、はぁ。
はるか
なんなのあいつら
はるか
なんで…いじめられないといけないの…
はるか
うぅ…(泣)
辰馬
なんでここいんの?
はるか
え?
はるか
なんで辰馬がここに?
辰馬
そこ、屋上前だし。
辰馬
屋上行く?
はるか
……うん、わかった。